宇宙天気ニュース |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/ 3/29 12:40 更新 X1.1の大規模フレアが発生しました。イエローナイフのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 高坂雄一さんよりお送りいただいた、 現地26日夜のカナダ・イエローナイフの オーロラ写真の続きです。 日本時間では、一昨日、27日昼頃にあたります。 オーロラが形を変えながら夜空で輝く様子がよく分かります。 高層の赤色と低層の緑色のコントラストが美しいです。 3枚目の写真では、左端にプレアデス星団、 中央少し左にカシオペヤ座、少し右にはくちょう座、 右端近くにこと座が見えています。 高緯度地域ならではの見え方です。 雪景色の中で、厳しい寒さだった様です。 とてもきれいな写真をありがとうございました。 今日に変わった直後の29日0時(世界時28日15時)に、 太陽の北東の端(左上)の4046黒点群で、 X1.1の大規模フレアが発生しました。 Xクラスに達するフレアの発生は、 世界時2月23日のX2.0以来で、およそ1か月ぶりです。 GOES衛星SUVI 131と304の動画を掲載します。 フレアとともに、激しいプロミネンス噴出も発生しています。 コロナのガスは太陽の左上に飛び出して、 SOHO衛星LASCO C2では、CME(コロナ質量放出)が観測されています。 動画は途中までになっていますが、 現時点ではこの時間の画像しか公開されていないためです。 地球に対しては横向きの噴出なので、影響はないでしょう。 フレアの発生が1週間程度遅ければ、 地球直撃で飛んできたかもしれません。 4046群はこの後どの様な活動を起こすでしょうか。 また、今朝、29日4時(世界時28日19時)と、 29日8時半(世界時28日23時半)に、 南東の端(左下)の少し向こう側で、 M1.1とM1.7の中規模フレアが発生しました。 可視光写真では、黒点が見え始めている様です。 こちらにも注目して下さい。 太陽風は、昨日のニュース以降は速度がゆっくりと低下して、 700km/秒とかなり高まった状態から、 現在は580km/秒と普通の高速風くらいに戻っています。 磁場強度は、5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、小さく南北に変化しています。 磁気圏は活動の規模が少し下がり、 AE指数は500〜800nTの中規模の変化が発生しています。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールは西側(右側)にだいぶ進んでいます。 この後、太陽風の磁場強度が下がってくると、 高速風は終わりが近付いてきます。 ![]() カナダ・イエローナイフで現地26日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 ![]() カナダ・イエローナイフで現地26日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 ![]() カナダ・イエローナイフで現地26日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 ![]() 4046黒点群で発生した、X1.1の大規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 激しいプロミネンス噴出も発生しました。 (c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() CMEが太陽の左上に飛び出しています。 (c) SOHO衛星LASCO C2 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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