宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/12/30 12:11 更新 X1.1の大規模フレアなどフレアの発生が増え、CMEも噴出しています。 担当 篠原 昨日の昼頃から太陽の活動度が高まり、 X線強度のグラフは、後半から変化が激しくなっています。 X1.1の大規模フレアを最大に、 その前後でMクラスの中規模フレアが多数発生しています。 X1.1の大規模フレアは、太陽の北西(右上)の3936黒点群で、 29日16時(世界時29日7時)に発生しました。 GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。 Xフレアの発生は12月8日のX2.2以来で、3週間ぶりです。 3936群では、その後も、M4.2、M1.4、M1.6、M7.1、M1.9など、 中規模フレアの発生が続いています。 一方、中心部南東側(左下)の3939黒点群でもフレアが続いていて、 こちらでは目立つ規模のCME(コロナ質量放出)が発生しています。 2枚目の動画は、29日13時半(世界時29日4時半)のM2.0です。 フレアの規模はそれほどでもありませんが、 コロナのガスが下寄りに噴き上がる様子が見えています。 続いて、3枚目の動画は、30日2時(世界時29日17時)のM3.3です。 こちらでもコロナのガスが下寄りに飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、 太陽の左下寄りに淡いCMEが2回広がっています。 動画の途中で右上に広がっているCMEは、 X1.1に関係する噴出かもしれません。 NOAA/SWPCの太陽風予報によると、 CMEによる太陽風の乱れは、 明日の昼、31日12時(世界時31日3時)頃に 地球に到来する可能性があるとのことです。 この場合、発生からおよそ2日で地球に到達することになります。 CMEは太陽の左下寄りに広がっているので、 地球へやって来るのは端の方の変化になりそうです。 このため、あまり大きい変化にはならないように思いますが、 どうなるでしょうか。 注目して下さい。 現在の太陽風は、速度は370km/秒と低速で、 磁場強度は7nT付近で推移しています。 磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いていて、 磁気圏は静穏です。 AE指数は変化のない状態が続いています。 明日以降、CMEによる太陽風の乱れが到来する可能性があります。 速度が高まって、磁場が南向きに強まると、 磁気圏の活動は活発になります。 年末年始の極域は、にぎやかな夜空になるかもしれません。 どの程度の変化がやってくるのか、注目して下さい。 今日は、太陽の可視光写真は撮れていません。 心配した通りですが、冬の福岡は天気が厳しいです。 3936黒点群で発生したX1.1の大規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 3939黒点群で発生した、M2.0の中規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 3939黒点群で発生した、M3.3の中規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 3939黒点群で発生したM2.0、M3.3フレアに伴って発生したCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽風の乱れは、31日12時(世界時31日3時)頃に到来する可能性があります。 (c) NOAA/SWPC GOES衛星SUVI 195による太陽コロナの様子。 (c) GOES衛星SUVI 195 (NOAA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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