宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:34)
今日、C2.2の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 4 08:30 C2.2
2/ 3 00:42 C2.1
2/ 2 19:15 C7.8
18:37 C5.5
14:19 C3.3
13:30 C2.7
11:01 C2.3
07:25 C9.0
00:14 C6.5

黒点  2/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
2936 12 β C3
2938 1 α ---
2939 4 β C9
2940 14 β C6
2941 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 540 -0.5
-2 h 563 -1.0
-4 h 532 +1.8
-6 h 530 -0.3
-8 h 538 -0.0
-10 h 544 -0.2
-12 h 561 -2.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -13 -/ -
-2 h -3 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -24 -/ -
-8 h -35 -/ -
-10 h -49 -/ -
-12 h -53 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 8x10^2
2/ 4 0.7 1x10^3
2/ 3 0.8 9x10^2
2/ 2 0.7 9x10^3
2/ 1 0.8 8x10^3
1/31 0.9 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 1/30 13:46 M1.1の中規模フレアが発生し、CMEによる太陽風の乱れが地球に向かっています。
2022/ 1/31 15:48 Cクラスフレアの発生が続いています。太陽風は高速です。
2022/ 2/ 1 12:28 Cクラスの小規模フレアが続いています。CMEによる太陽風の乱れが近付いています。
2022/ 2/ 2 13:13 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。変化は比較的小規模です。
2022/ 2/ 3 13:21 太陽風が高速になっています。磁気圏の活動も高まりそうです。
最新のニュース

2022/ 2/ 4 12:34 更新
太陽風磁場が南向きに大きく変化して、磁気圏の活動が激しくなりました。

担当 篠原

昨日のニュースの後、
太陽風の磁場は大きく南向きに強まり、
磁気圏の活動を強め、磁気嵐も発生しました。

昨日のニュースの時点で、
太陽風磁場は15nTに強まっていましたが、
その後も上昇して、3日17時(世界時3日8時)に19nTに達しました。
南北成分も追いかけるように南向きに強まって、
最大で -18nTとほとんど南向きだけの様な変化になりました。
南向きの最大は1時間ほどで終わり、
3日20時(世界時3ん値11時)には、一旦北向きに切り替わっています。
磁場強度も次第に下がり、
3日22時(世界時3日13時)には5nTと平均的な値に戻っています。

この間、太陽風の速度は500km/秒と高速の状態が続き、
磁場が下がった後は少し高まって、
520〜570km/秒の間を推移しています。

磁場が南向きに強まって、速度も高まっていたため、
磁気圏の活動は活発になり、
AE指数は1000nT近い変化が5時間ほど続き、
最大では1500nTに達しています。

また、Dst指数の速報値は -75nTまで下がり、
中規模の磁気嵐になっています。

現在の太陽風は、速度は540km/秒と高速で、
磁場強度は6nTと平均的な状態です。
南北成分は弱い南寄りになっていて、
AE指数は500nT程度の中規模の変化が発生しています。

27日周期の図を見ると、
前周期の1月8〜9日に今回と同じ様な磁場の強まりと
速度の高まりが到来しています。
今回の太陽風の乱れは、この変化の回帰だったのかもしれません。
前回は磁場が比較的北向きに振れたので、
磁気圏への影響は限定的だったのですが、
今回は南に大きく振れたため、活発な活動が発生しました。


太陽は、2936黒点群を中心に、
C1〜2の小規模フレアが10回ほど発生しています。

GOES衛星SUVI 304で見ると、
2936黒点群の活動が目立っています。
2枚目に動画を掲載します。
プロミネンスが次々と現れています。

太陽の北東の端(左上)に現れた黒点は、
2941群と番号が付けられています。
STEREO Ahead衛星によると、
向こう側にある頃にフレアを起こしている様です。
今後の活動に注目して下さい。




Dst指数の速報値は -75nTに下がりました。
(c) 京都大学WDC


2936黒点群の活動の様子。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。