宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:44)
今日、C9.8の小規模フレアが発生しました。
また、M5.1の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/28 07:17 C9.8
12/27 23:11 C3.2
22:25 C3.7
16:45 C4.5
14:35 C3.7
10:39 M5.1
09:26 C4.8
12/26 19:23 C4.6
18:08 C6.9
16:25 C3.5

黒点 12/28 (NOAA)
磁場 フレア
4312 1 α ---
4316 1 α ---
4317 7 β M1
4319 10 β ---
4321 17 βγδ C3
4323 1 α C7
4324 5 β C5
4325 8 β M5

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:36 459 -2.2
-2 h 475 -0.6
-4 h 471 +2.1
-6 h 474 -0.3
-8 h 474 -0.6
-10 h 477 -0.4
-12 h 483 -0.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 9 -/ -
-2 h 5 -/ -
-4 h 1 -/ -
-6 h 7 -/ -
-8 h 16 -/ -
-10 h 19 -/ -
-12 h 17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
12/28 0.4 1x10^4
12/27 0.4 1x10^4
12/26 0.4 1x10^4
12/25 0.4 1x10^4
12/24 0.3 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/12/23 12:45 太陽風の速度は700km/秒に高まっています。アイスランドのオーロラをどうぞ。
2025/12/24 09:53 高速の太陽風が続き、磁気圏も活動的です。アイスランドのオーロラをどうぞ。
2025/12/25 11:53 太陽風は高速ですが、620km/秒に少し下がっています。
2025/12/26 13:29 太陽風は530km/秒と高速ですが、磁気圏は穏やかです。アイスランドのオーロラをどうぞ。
2025/12/27 11:55 M5.1の中規模フレアが発生しました。太陽風は520km/秒と高速の状態が続いています。
最新のニュース

2025/12/28 13:44 更新
太陽風の速度は460km/秒に下がり、高速風は終わっています。アイスランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

アイスランドに滞在中の藤井哲也さんと高家幹夫さんより、
現地26日深夜に撮影されたオーロラの写真をいただきました。

太陽風の速度は500km/秒と高速の状態が続いていたのですが、
磁場の南向きの変化が小さかった様で、
オーロラの活動はとても弱くなっていました。
AE指数を見ると(昨日のニュースに掲載しています)、
26日は18時以降ほとんど変化がなくなっています。

このため、送っていただいた写真でもオーロラの光は弱く、
北の低空に微かに見えている程度です。
活動が小さい時の現地の様子として、とても参考になります。

2枚目の写真では、右に北斗七星の大きい柄杓、
左にこぐま座の小さい柄杓が見えています。
どちらも真っ直ぐに立っている状態で、
この位置関係で空高く見えるのは、高緯度地域ならではと言えるでしょう。
鹿児島では、この状態では北斗七星の下の方はまだ地面の下です。

3枚目の写真では、
上側の真ん中に南の低空に輝くオリオン座が見えています。
右に見える明かりはレイキャビックの街、
左はケフラビーク国際空港とのことです。

今回も興味深い写真をどうもありがとうございます。



現在の太陽風は、
速度は500km/秒から460km/秒へ少し下がっている様です。
高速の状態は一旦終わっています。
磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、小さく南北に変化しています。
磁気圏へは弱い影響が及んでいる様で、
AE指数は基本的には穏やかですが、
時々、500nT程度の変化が発生しています。

SDO衛星AIA193では、
南半球のコロナホールは南西側(右下)に進んでいます。
今の所、影響は弱まっていますが、この後はどう推移するでしょうか。
一方、北半球のコロナホールは、
先頭(右端)が太陽の中心線に達しています。
3日後くらいからこの領域の影響が始まりそうです。

この領域の影響は前の周期にも到来していて、
27日周期の図を見ると、12月4日から速度が高まっています。
今回は、12月31日頃でしょうか。
年末から新年にかけてオーロラの活動が強まるかもしれません。


太陽は、北西(右上)の4317黒点群で、
C9.8とMクラス寸前の小規模フレアが発生しました。



アイスランド・レイキャビックの街から西へ20kmの地点で、現地(世界時)26日23時7分に撮影されたオーロラ。
(c) 高家幹夫氏


アイスランド・レイキャビックの街から西へ20kmの地点で、現地(世界時)26日23時48分に撮影されたオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


アイスランド・レイキャビックの街から西へ20kmの地点で、現地(世界時)27日0時1分に撮影されたオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。