宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:24)
昨日、C7.1の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/11 --- ---
3/10 23:41 C3.2
22:15 C2.5
18:56 C4.5
15:43 C7.1
08:24 C3.4
05:01 C6.2
03:10 C2.6
3/ 9 23:52 C3.7
22:42 C3.0
17:35 C3.1
14:39 C1.4
13:41 C1.2
10:15 C3.9
09:46 C4.2
07:36 M1.3
04:30 C3.7

黒点  3/10 (NOAA)
磁場 フレア
3238 1 α ---
3239 1 α ---
3241 1 α ---
3242 13 βγ C4
3245 11 βγ M1
3246 1 α ---
3247 5 β ---
3248 6 β C2
3249 1 α ---
3250 4 β C3
3251 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:15 401 -3.3
-2 h 393 -4.6
-4 h 410 +0.5
-6 h 420 +2.3
-8 h 402 -4.7
-10 h 411 -3.3
-12 h 415 +0.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
08:30 -30 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -28 -/ -
-6 h -26 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 9x10^2
3/11 0.4 4x10^3
3/10 0.3 3x10^3
3/ 9 0.4 1x10^4
3/ 8 0.4 9x10^3
3/ 7 0.3 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 3/ 6 08:38 M5.0の中規模フレアが発生しました。太陽風は高速の状態です。
2023/ 3/ 7 14:30 M5.8の中規模フレアが発生しました。高速の太陽風が続いています。
2023/ 3/ 8 13:14 太陽風の速度は下がって、平均的な状態に戻っています。
2023/ 3/ 9 13:25 太陽風は平均的な速度が続いています。
2023/ 3/10 13:42 太陽風は平均的な状態です。磁場が南寄りに変化して、磁気圏はやや活動的です。
最新のニュース

2023/ 3/11 09:24 更新
フィラメント噴出が発生し、CMEが飛び出しています。

担当 篠原

太陽の南西側(右下)で、深夜、11日1時(世界時10日16時)頃に
フィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星AIA193の動画を掲載します。
斜めに細長い領域で
コロナのガスが激しく動く様子が見えています。

STEREO Ahead衛星COR2によると、
太陽の右下側を中心にCME(コロナ質量放出)が飛び出しています。
STEREO Ahead衛星は
地球よりも少し左側から太陽を観測しているので、
地球側から見ると
CMEはもう少し太陽の中心側に広がって見えると思われます。
この後のSOHO衛星の画像に注目してください。

と記事を書き終えたたところで
SOHO衛星の画像が更新されていました。
LASCO C2、C3の動画を掲載します。
地球方向への噴出は、ぎりぎりでしょうか。

CMEのガスが地球方向にも向かっている場合、
14〜15日頃に太陽風の乱れが到来する可能性があります。
あまり大きな変化にはならないように思いますが、
磁場の強まりがやって来て、南向きに大きく変化すると
磁気圏の活動が活発になります。
注目してください。

太陽では、中心部南側(下)の3245黒点群で
C7.1、C4.5などの小規模フレアが発生しています。
全体として特に活動的な様子は見られません。


太陽風は、速度が420km/秒から390km/秒へ少し下がり、
やや低速の状態になっています。
磁場強度は6nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、北を向いたり、南を向いたり、
方向がゆっくり変化しています。
南向きになった時間帯に磁気圏の活動が強まって、
AE指数に500〜800nTの中規模の変化が発生しています。

SDO衛星AIA193ではコロナホールは特に見られず、
CMEによる擾乱を除くと太陽風は穏やかに推移しそうです。




今日から通常の更新方式に戻っています。
記事の作りやすさが全然違います。




太陽の南西側で発生したフィラメント噴出。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右下寄りに噴出するCME。地球よりも少し左側からの観測です。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右下寄りに噴出するCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。