宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:30)
今日、M1.1の中規模フレアが発生しました。
また、X1.2の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/30 08:37 M1.1
01:02 C5.6
3/29 22:50 M1.2
14:37 C2.2
13:33 C4.0
11:19 X1.2
09:24 C2.4
08:03 C2.7
03:57 C2.6
00:40 C2.3
3/28 13:33 C1.2
05:23 C3.6
03:54 C2.9

黒点  3/30 (NOAA)
磁場 フレア
3256 9 βγ X1
3257 1 α ---
3260 1 α ---
3262 4 α ---
3263 8 β ---
3264 2 α ---
3265 4 β C2
3266 4 β ---
3267 1 α ---
3268 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:26 482 -0.9
-2 h 465 -2.9
-4 h 454 -0.3
-6 h 411 +1.4
-8 h 404 +1.6
-10 h 392 +0.2
-12 h 385 -1.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -8 -/ -
-2 h -1 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -17 -/ -
-8 h -21 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
3/30 0.3 8x10^3
3/29 0.4 4x10^3
3/28 0.4 2x10^3
3/27 0.4 2x10^3
3/26 0.4 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
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Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 3/25 09:44 太陽風磁場の強まりは終わり、磁気圏の活動も中規模程度に下がっています。
2023/ 3/26 09:57 太陽風の速度は550km/秒に高まっています。太陽は穏やかです。
2023/ 3/27 09:47 高速の太陽風が続いています。磁気圏は比較的穏やかです。
2023/ 3/28 09:44 太陽風は平均的な速度に下がっています。磁気圏は穏やかです。
2023/ 3/29 13:11 X1.2の大規模フレアが発生しました。アラスカのオーロラとスターリンクトレインの写真をどうぞ。
最新のニュース

2023/ 3/30 13:30 更新
太陽風がやや高速になっています。南極・昭和基地のオーロラをどうぞ。

担当 篠原

昨年12月5日のニュース
「しらせ」から撮影されたオーロラの写真を紹介しましたが、
第64次南極地域観測隊越冬隊の田中良昌さんから、
昭和基地で撮影された
3月23日の磁気嵐の時のオーロラの写真をいただきました。

撮影は、現地3月23日21〜23時(世界時23日18〜20時)頃で、
太陽風の磁場が -15nTくらいに南向きに強まり、
AE指数が1500nTくらいに激しく変化していた頃です。
撮影場所は、昭和基地の東部地区とのことで、
基地の建物を少し見下ろす感じの素敵な構図になっています。
基地全体に覆い被さるような赤いオーロラがとても印象的です。

田中さんによると、今回はとにかく赤いオーロラが目立っていて、
ずっと出ていたそうです。
そのため、カーテン状オーロラもとても背が高く見えていて、
迫力があったとのことです。

明日も続きの3枚を紹介する予定です。
貴重な場所で撮影されたオーロラをありがとうございます。



太陽風は、350km/秒の低速の状態から、
昨夜くらいから400km/秒と平均的な速度に上がり、
現在はもう一段上がって、480km/秒とやや高速になっています。
SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真で注目していた
中心部のコロナホールの影響が始まったのでしょうか。

磁場強度は、昨夕に8nTに少し強まっていたのですが、
今朝以降、速度が高まると少し弱くなって、
5〜7nTの間を変化しています。
磁場の南北成分は、グラフの最後は弱い南寄りです。

AE指数は、グラフの中盤から
300nTくらいの小規模の変化が続いています。
太陽風の速度が高まって来たので、
この後は、活動がもう少し強まるかもしれません。


太陽は、南西の端近く(右下)に進んだ3256黒点群で、
M1.2、M1.1の中規模フレアが発生しています。

また、太陽の南東の端近く(左下)で、
昨夜、29日20時(世界時29日11時)頃に
フィラメント噴出が発生しています。
SDO衛星AIA304の動画を掲載します。

CME(コロナ質量放出)も発生していますが、
横向きに近いので、地球への影響はないでしょう。




昭和基地で現地3月23日21:40(世界時23日18:40)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所 田中良昌氏


昭和基地で現地3月23日22:00(世界時23日19:00)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所 田中良昌氏


昭和基地で現地3月23日22:50(世界時23日19:50)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所 田中良昌氏


太陽の南東の端で発生したフィラメント噴出。
(c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左下へ噴出するCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。