宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:29)
今日、C2.7の小規模フレアが発生しました。
また、M8.6の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 2 08:19 C2.7
03:10 C1.6
3/ 1 18:03 C3.0
15:11 C3.0
14:26 C1.5
13:58 C1.7
13:00 C6.3
11:54 C4.9
10:37 C9.3
10:01 M1.0
07:24 C4.3
02:37 M8.6
01:08 C5.8
2/28 15:50 C3.3
14:22 C2.4
13:09 C2.4

黒点  3/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
3230 2 α ---
3234 20 βγδ M9
3236 5 β C4
3238 1 α ---
3239 1 α ---
3240 3 β M1
3241 3 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:26 531 +0.5
-2 h 531 +4.1
-4 h 534 +5.9
-6 h 561 +1.3
-8 h 561 +1.5
-10 h 569 +0.4
-12 h 580 +1.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -11 -/ -
-2 h -5 -/ -
-4 h -5 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -22 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
3/ 2 0.3 6x10^3
3/ 1 0.5 6x10^3
2/28 1.6 1x10^3
2/27 24.8 4x10^2
2/26 58.8 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 2/25 13:07 M3.7の中規模フレアが発生しました。CMEの乱れは地球にも向かっている様です。
2023/ 2/26 12:36 M6.3の中規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
2023/ 2/27 12:51 CMEによる太陽風の乱れが到来して、磁気圏の活動が強まっています。
2023/ 2/28 12:53 2つめの太陽風の乱れが到来して、速度は850km/秒へ高まり、磁気圏の活動も激しくなりました。
2023/ 3/ 1 13:21 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏は静かになっています。
最新のニュース

2023/ 3/ 2 12:29 更新
高速の太陽風は続いていますが、速度は次第に低下しています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドの米戸 実さんよりお送りいただいた、
2月15日のオーロラの写真を紹介します。

今回の太陽風の激しい乱れに関係する活動ではなく、
その10日ほど前にやって来た、
CMEに関係すると思われる太陽風磁場の強い南向きの変化によって
磁気圏の活動が強まった時の撮影です。
(その頃の宇宙天気の状況は2月16日の記事をどうぞ)

オーロラ帯よりも低緯度側からオーロラを見ていることもあり、
低空から上空にかけてオーロラのグラデーションが
見事に撮影されています。

磁気圏活動の指標を見ると、
AE指数は、直前に1000nTの大きい変化が発生して、
そこから数値が下がりかけている頃です。
また、Dst指数もこの直前から変化が始まって、
-60nTくらいの弱い磁気嵐になっています。

色合いの変化や、縦に伸びるオーロラの筋がとてもきれいです。
どうもありがとうございます。

この写真は、1週間ほど前にいただいていたのですが、
太陽や磁気圏の活発な変化が起きていたので、
紹介するのが今日になってしまいました。



太陽風は、昨日の夕方まで600km/秒台を保ちましたが、
その後はゆっくりと下がり、
現在は530km/秒と高速の状態は続いていますが、
普通の高速風くらいになっています。
太陽風の磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いています。
このため、磁気圏の活動も穏やかな状態が続き、
AE指数は小さい変化が見られる程度です。

SDO衛星AIA193では、
太陽の中心部の北側にコロナホールが見えています。
3日後くらいからこの領域の影響が始まりそうです。
現在の太陽風の強まりが一旦終わって、
続いてこちらの変化が始まりそうです。


太陽は、北西(右上)の3234黒点群と、
南西(右下)の3236群で、
C3〜4に達するくらいの小規模フレアが頻繁に発生しています。
ただし、X線グラフを見ると変化の規模は次第に小さくなっていて、
このまま穏やかになっていくのかもしれません。

可視光写真では、北東側に新しい黒点が現れていますが、
フレアの目立った活動は起きていません。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時2月15日10時02分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時2月15日10時07分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。