宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:14)
今日、M4.7の中規模フレアが発生しました。
また、M8.6の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/30 10:22 M1.7
06:44 C6.0
03:48 M4.7
02:02 M2.5
01:02 M2.3
8/29 23:30 M2.5
19:38 M8.6
17:57 C8.6
15:35 C4.1
14:36 C4.7
12:24 M3.4
11:43 C3.8
08:33 C7.6
03:22 M4.7
00:51 M6.7
8/28 22:26 C5.4
16:17 M1.0
15:49 C5.4
14:45 C3.0
13:01 C4.5
12:31 C4.6
11:33 C7.5
09:50 M1.4
06:34 C5.2
06:00 C3.1
05:39 C4.5
02:17 C7.0
01:42 M1.0
00:47 M1.8
00:13 M1.1

黒点  8/30 (NOAA)
磁場 フレア
3085 1 α ---
3086 2 β ---
3087 1 α ---
3088 4 βγ M9
3089 29 βγδ C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:04 540 -1.7
-2 h 491 -2.1
-4 h 540 +4.2
-6 h 495 +5.1
-8 h 509 +5.0
-10 h 504 +1.8
-12 h 508 +4.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -9 -/ -
-2 h 5 -/ -
-4 h 10 -/ -
-6 h 7 -/ -
-8 h 9 -/ -
-10 h 7 -/ -
-12 h -1 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.6 2x10^1
8/30 0.9 3x10^2
8/29 2.0 2x10^2
8/28 24.2 3x10^2
8/27 27.5 6x10^3
8/26 0.5 5x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 8/25 14:11 太陽風は平均的な状態で、磁気圏は穏やかです。新しい黒点が現れています。
2022/ 8/26 13:07 Mフレアが2回発生しています。太陽風は低速になっています。
2022/ 8/27 11:46 M7.2、M5.3などの中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
2022/ 8/28 10:06 3088黒点群の活動が続いています。CMEによる太陽風の乱れが到来する可能性があります。
2022/ 8/29 13:04 M6.7、M4.6の中規模フレアが発生しました。CMEの乱れも到来しています。
最新のニュース

2022/ 8/30 13:14 更新
3088黒点群でMフレアの発生が続いています。太陽風は高速です。

担当 篠原

太陽の南西の端(右下)に沈んだ3088黒点群の活動が続いています。

昨夜、29日20時(世界時29日11時)には、
M8.6と今回の一連の活動の中で最大のフレアが発生し、
30日0時(世界時29日15時)にM2.5が発生しています。
そして、ちょうどピークの頃のX線データが途切れているため
正確な規模は分かりませんが、
M3程度に達したと思われるフレアが
30日1時半(世界時29日16時半)に発生し、
直後の30日4時(世界時29日19時)にも
M4.7のフレアが発生しています。
更に、今日の昼、30日11時(世界時30日2時)には、
M1.7、M1.5が連続して発生しています。

M8.6以降の3088群の活動の様子を、
SDO衛星AIA131の動画で紹介します。
黒点は既に太陽の向こう側に回っているので、
太陽の端から顔を出したフレアの上部だけが見えています。
従って、本当の規模はこれらよりも大きかった可能性があります。

3088群はさらに向こう側へ進んでいるので、
フレアが見えるのもこの辺りまでかもしれません。

M3程度のフレアでは、CME(コロナ質量放出)も発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。
地球に対して向こう側寄りの横方向なので、影響はないでしょう。

こちら側の太陽面では、
中心部南側の3089群が大きな姿で目立っています。
フレアの発生は特になく、太陽は穏やかになりそうです。


太陽風は、昨日のニュースの後、
速度は420km/秒へ下がりましたが、
夜に入ると再び高まり、
500〜550km/秒くらいの高速の風が続いています。
磁場強度は、6〜11nTと少し強まった状態です。
CMEの影響は小さい変化で終わり、
現在はコロナホールによる高速風となっている様です。

SDO衛星AIA193では、
南半球のコロナホールは、南西側(右下)に進んだところで、
もう3日程度影響が続くかもしれません。
一方、北東(左上)に次のコロナホールが見えています。
5〜6日後くらいからこの領域の影響で、
高速の太陽風が始まりそうです。



3088黒点群で次々と発生するフレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星AIA171によるポストフレアループの様子。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右に向かって噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3089黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。