宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:50)
今日、C5.8の小規模フレアが発生しました。
また、M2.8の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/16 08:03 C3.7
07:06 C2.9
03:12 C5.8
7/15 20:57 C5.5
16:55 C5.5
16:18 C3.1
14:26 C2.3
08:03 C4.0
06:43 M2.8
01:23 C6.3
7/14 22:59 C6.5
22:15 C6.7
21:19 C2.9
20:52 C2.8
19:04 C3.0
15:43 C2.6
14:39 C4.5
13:54 C5.4
13:09 M1.2
11:50 C4.2
09:45 C5.1
05:40 C3.0
04:23 C3.3

黒点  7/16 (NOAA)
磁場 フレア
3053 13 β C4
3055 16 β C2
3056 28 β C6
3057 13 β C4
3058 9 β M3
3059 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 563 -2.3
-2 h 575 -1.0
-4 h 566 -4.1
-6 h 566 -4.3
-8 h 558 -4.8
-10 h 558 -4.4
-12 h 566 -1.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -15 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 1x10^3
7/16 0.6 3x10^3
7/15 0.5 5x10^2
7/14 0.6 4x10^2
7/13 0.8 4x10^2
7/12 0.9 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 7/11 12:21 M1.3の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
2022/ 7/12 12:41 フレアの発生が増えています。太陽風は低速ですが、磁場が少し強まっています。
2022/ 7/13 13:46 太陽風の速度がやや高まっています。Cクラスのフレアが続いています。
2022/ 7/14 12:11 小型の彗星が太陽に近付きました。太陽風は高速の様です。
2022/ 7/15 12:18 M1.2、M2.8と中規模フレアが2回発生しています。
最新のニュース

2022/ 7/16 09:50 更新
フィラメント噴出が発生し、CMEが地球にも向かっている様です。

担当 篠原

昨夜、15日22時(世界時15日13時)頃に、
太陽の北側でフィラメント噴出が発生しました。
GOES衛星SUVI 304の動画を掲載します。

薄暗い筋の様に見えているダークフィラメントが、
バランスを崩すように噴き上がって行きます。
この現象は太陽の側面で見られるプロミネンス噴出と同じ現象で、
太陽面と重なっている時は、背景の太陽面の方が明るいため、
薄暗い筋の様に見えています。

この噴出によりCME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽の上側に向かってガスが広がる様子が見えています。
C3(青の写真)では、急にCMEが広がる様に見えますが、
これは、途中の画像が欠けているためです。

太陽を左斜めから観測している
STEREO Ahead衛星のCOR2の動画も掲載します。
こちらでは、CMEは上側だけでなく、
横向きにも広がっていることが分かります。
このため、CMEによる太陽風の乱れは地球にも到来しそうです。
到来まで3日程度と考えると、18〜19日頃でしょうか。
磁場の強まりがやって来て、南向きに大きく変化すると、
磁気圏の活動が激しくなる可能性があります。
注目してください。

太陽では、北東(左上)の3058黒点群で、C5.8、C5.5、
中心部南側の3056群で、C5.5、C3.1など、
Cクラスの小規模フレアが10回ほど発生しています。
活動の高まりは続いています。


太陽風は、DSCOVR衛星のグラフでは、
560〜570km/秒の高速の状態が続いています。
一方、ACE衛星では、
400km/秒付近から500km/秒へ高まるグラフになっています。

磁場の南北成分は、南寄りの変化になっています。
磁気圏の活動はやや高まっていて、
AE指数は、グラフがやや見にくくなっていますが、
300〜500nTくらいの小規模の変化が続いている様です。



太陽の中心部北側で発生したフィラメント噴出。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の上側に広がるCMEの様子。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左斜めから見たCMEの様子。STEREO Ahead衛星COR2。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。