宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:34)
昨日、M1.4の中規模フレアが、一昨日もC8.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/26 --- ---
3/25 14:07 M1.4
11:28 C2.6
06:05 C1.9
3/24 17:06 C2.2
10:41 C8.2
09:31 C2.8
08:16 C4.4

黒点  3/26 (NOAA)
磁場 フレア
2974 2 β M1
2975 5 β C8
2976 13 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:26 406 +0.8
-2 h 414 +0.4
-4 h 414 -0.6
-6 h 410 +0.7
-8 h 419 +1.2
-10 h 422 -0.9
-12 h 439 -2.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 5 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 5 -/ -
-8 h -2 -/ -
-10 h 1 -/ -
-12 h -1 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 7x10^1
3/26 0.7 2x10^2
3/25 0.7 2x10^2
3/24 0.7 2x10^2
3/23 0.9 3x10^2
3/22 2.5 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
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AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 3/21 12:18 太陽風は低速の状態が続いています。磁気圏は穏やかです。
2022/ 3/22 12:55 太陽の向こう側でCMEが発生しました。太陽風は低速です。
2022/ 3/23 12:59 プロミネンス噴出が発生しています。太陽風は平均的な速度になっています。
2022/ 3/24 13:45 太陽風が高速になっています。太陽でCフレアが続いています。
2022/ 3/25 14:42 太陽風の速度は下がり始めています。太陽でフレアの発生が続いています。
最新のニュース

2022/ 3/26 13:34 更新
M1.4フレアによるCMEの乱れが地球に向かっています。太陽風は平均的な速度です。

担当 篠原

昨日のニュースで簡単にお知らせしましたが、
25日14時(世界時25日5時)に、
太陽の南東(左下)の2974黒点群でM1.4の中規模フレアが発生しました。

フレアの様子を、SDO衛星AIA131、193の動画で紹介します。
茶色の写真のAIA193では、
フレアの領域から周囲へコロナの動きが広がっていく様子が見えています。

SOHO衛星LASCO C2、C3によると、
CME(コロナ質量放出)も発生しています。
CMEが淡いため広がり方が見にくいですが、
青色のC3をよく見ると、
太陽を丸く囲むハロー型のCMEになっている様です。

また、太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星のCOR2でも、
CMEが太陽から広がっていく様子が撮影されています。

NOAA/SWPCの予報では(4枚目に掲載しています)、
このCMEによる太陽風の乱れは、
明日の午後、27日15時(世界時27日6時)頃に到来するとのことです。
ただし、この図では、
現在の太陽風の速度は600km/秒前後になると考えていますが、
実際には400km/秒とこれよりも遅くなっています。
このため、CMEの乱れが到来する時間は
予報よりも遅くなるかもしれません。
太陽の中心部のコロナホールとの関係もあり、
到来はいつになるでしょうか。

磁場の強まりが到来して、南向きに大きく変化すると、
磁気圏の活動が活発になります
変化の始まりに注目して下さい。

太陽は、M1.4のフレアの後は目立った変化はなく、
穏やかに推移しています。


太陽風は、400km/秒と平均的な速度まで下がっています。
磁場強度は4nT前後で推移していましたが、
グラフの最後で2nTに下がっています。

磁場の南北成分は、グラフの前半は南寄りが続いたため、
AE指数は300〜500nTの小規模の変化が続きました。
その後、磁場は0nT付近で変化する様になり、
AE指数も穏やかになっています。

SDO衛星AIA193では、コロナホールが西に進み、
明日くらいからこの領域の影響が始まりそうです。




2974黒点群で発生したM1.4の中規模フレア。SDO衛星AIA131、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M1.4フレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星COR2によるCME。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEによる太陽風の乱れは、27日15時(世界時27日6時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。