宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:11)
昨日、M1.7の中規模フレアが、一昨日もM1.5の中規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 3 --- ---
11/ 2 10:52 M1.7
08:36 C4.5
05:40 C4.0
02:31 C1.3
11/ 1 09:58 M1.5
04:54 C3.2

黒点 11/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
2887 1 α M2
2891 10 β M2
2893 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:06 540 -0.7
-2 h 535 +0.5
-4 h 550 -0.1
-6 h 568 -0.3
-8 h 572 +1.0
-10 h 575 -0.4
-12 h 585 -0.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -13 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 5 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 2.8 7x10^1
11/ 3 3.8 6x10^2
11/ 2 4.2 4x10^2
11/ 1 5.5 1x10^2
10/31 11.2 2x10^2
10/30 21.9 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/10/29 11:23 X1.0の大規模フレアが発生しました。CMEの乱れが地球方向に飛び出しています。
2021/10/30 11:53 Xフレアによる太陽風の乱れが近づいています。太陽の活動はやや落ち着いています。
2021/10/31 10:00 太陽風はやや低速です。CMEの乱れはこれからです。
2021/11/ 1 13:15 太陽風の乱れが到来しましたが、変化は小規模でした。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2021/11/ 2 14:04 M1.7の中規模フレアが発生しました。太陽風の速度は550km/秒に高まっています。
最新のニュース

2021/11/ 3 14:11 更新
高速の太陽風が続いています。CMEによる太陽風の乱れが近付いています。

担当 篠原

昨日のM1.7フレアについて、
今日はSDO衛星AIA171による動画を掲載します。
このカメラでは、
フレアの後のループ状のプロミネンスがきれいに見えます。
昨日の動画は発生直後で終わってしまいましたが、
今回はたっぷり24時間分です。

SOHO衛星では、
このフレアに伴って発生したCMEが撮影されています。
LASCO C2、C3の動画を見ると、
太陽の上半分に少し偏りながら、
全体を囲むようにガスが広がっています。

このため、太陽風の乱れは地球の方向にも飛び出しています。
NOAA/SWPCの予報によると、
明日の朝、4日6時(世界時3日21時)くらいに
地球に到来する可能性があるとのことです。
2日かからないとすると、速度もだいぶ高まりそうです。
どのタイミングで乱れがやって来るか、注目してください。

Mフレア以降の太陽は穏やかで、
小さいフレアが起きている程度です。

2887黒点群は、西の端に沈みかけています。


太陽風は、昨夜には600km/秒まで速度が高まっています。
今日に入るとゆっくりと下がって、
現在は530km/秒ですが、依然、高速の状態が続いています。
磁場強度は、5nTから4nTへ少し下がっています。

磁場の南北成分は、グラフの前半は南北に変化が見られ、
速度が高まっていることもあって、磁気圏の活動は強まり、
AE指数では最大1400nTの大きな変化も発生しています。

グラフの後半からは、
0nT付近で小さく変化する様に傾向が変わっています。
AE指数も同様に、最後は変化が見られなくなっています。

太陽風の高まりは後半に入っている様ですが、
この後は、CMEによる乱れの到来に注目してください。



SDO衛星AIA171による、昨日のM1.7フレア。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽全体を囲むようにCMEが飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。