宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:37)
昨日、C1.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/25 --- ---
8/24 23:22 C1.5
8/23 --- ---

黒点  8/25 (NOAA)
磁場 フレア
2859 4 α C2
2860 5 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 381 -6.7
-2 h 379 -3.4
-4 h 357 +5.4
-6 h 345 +0.9
-8 h 331 +1.2
-10 h 315 -2.1
-12 h 316 +5.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 5 -/ -
-2 h 7 -/ -
-4 h 12 -/ -
-6 h 11 -/ -
-8 h 13 -/ -
-10 h 12 -/ -
-12 h 13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 3x10^1
8/25 0.7 1x10^2
8/24 0.7 2x10^2
8/23 0.8 1x10^2
8/22 0.9 2x10^2
8/21 0.8 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
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黒点動画 (SDO)
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SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 8/20 13:15 低速の太陽風が続いています。磁気圏が少し活動的になりました。
2021/ 8/21 13:23 太陽の東端から黒点が現れています。太陽風は低速です。
2021/ 8/22 13:57 小規模フレアが2回発生しています。低速の太陽風が続いています。
2021/ 8/23 13:11 太陽風は更に低速になり、磁気圏も穏やかです。
2021/ 8/24 13:49 フィラメント噴出によりCMEが発生しています。太陽風は低速です。
最新のニュース

2021/ 8/25 12:37 更新
太陽でCMEが発生しています。太陽風はやや低速になっています。

担当 篠原

昨夜、24日21時(世界時24日12時)に、
太陽の北東(左上)の2859黒点群で、
B8.8の小さいフレアが発生しました。
SDO衛星AIA131、193による動画を1枚目に掲載します。

X線強度としては小さい変化だったのですが、
カメラ(撮影している波長)を変えると、
2枚目のGOES衛星SUVI 304の動画の様に、
コロナのガスを豪快に噴き出すフレアになっていました。
(SDO衛星AIA304でも同様の画像を見ることができます)

飛び出したガスはCME(コロナ質量放出)となり、
SOHO衛星LASCO C2、C3で観測されています。
ただし、3枚目の動画では、
このフレアの5時間ほど前に
太陽の西端(右端)の向こう側で活動が発生した様で、
別のCMEが太陽の右に向かって噴出しています。

B8.8に関係するCMEは、
少し遅れて太陽の左側に淡く広がって行きます。
斜め方向の噴出なので、
地球にもある程度の影響が到来するのではないでしょうか。
28〜29日くらいになるかもしれません。

2859群では、この後にC1.5の小規模フレアが発生しています。

また、太陽の南東(左下)に現れていた黒点は、
現在はより大きくなり、2860群と番号が付けられています。
25日10時(世界時25日1時)に、
C1.1の小規模フレアを起こしています。

両黒点群の今後の活動に注目してください。


太陽風は、昨夜遅くから速度がゆっくりと上昇して、
現在は380km/秒とやや低速くらいに高まっています。
磁場強度も、5nTから8nTと少し強まっています。

注目していたコロナホールの影響が、
前周期よりも弱まって到来したのでしょうか。

磁場の南北成分は、
グラフの最後で、-8nTと南向きに強まっています。
この影響で磁気圏の活動が少し高まるかもしれません。
ここまでは、AE指数は小さい変化が見られる程度です。



2859黒点群で発生したB8.8のフレアとその後のC1.5フレア。SDO衛星AIA131、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


B8.8フレアによるコロナの噴出の様子。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右と左に噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。