宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:58)
昨日、C1.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/17 --- ---
7/16 17:27 C1.7
7/15 --- ---

黒点  7/17 (NOAA)
磁場 フレア
2842 1 α ---
2843 3 β C2
2844 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 421 -2.0
-2 h 415 +1.1
-4 h 423 +0.8
-6 h 435 +0.2
-8 h 435 -1.2
-10 h 444 -0.7
-12 h 453 +0.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -6 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h -2 -/ -
-6 h -2 -/ -
-8 h -3 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h -4 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 1x10^2
7/17 0.9 2x10^2
7/16 0.8 2x10^2
7/15 0.7 2x10^2
7/14 0.8 2x10^2
7/13 0.7 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
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黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 7/12 12:29 太陽風は低速になっています。高速太陽風が近付いています。
2021/ 7/13 12:52 太陽風は低速の状態が続いています。
2021/ 7/14 13:31 太陽風は低速の風が続いています。太陽の向こう側でCMEが発生しています。
2021/ 7/15 12:40 太陽風は低速の状態が続いています。磁場が強まって、磁気圏が活動的になりました。
2021/ 7/16 12:20 太陽風の速度が少し高まりまっています。
最新のニュース

2021/ 7/17 09:58 更新
太陽の向こう側でCMEが発生しています。太陽風は平均的な速度です。

担当 篠原

昨日の朝、16日6時(世界時15日21時)に、
太陽の向こう側でCME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3による動画を掲載します。
(昨日はSOHO衛星の画像がまだ公開されていませんでした)

14日に紹介したCMEと同じく、
コロナのガスが太陽を丸く囲む様に噴出しています。
地球のちょうど反対側で、規模の大きいフレアが発生した様です。

動画では、左下にもガスの濃い領域が飛び出しています。
ガスの様子から考えると、
フレアと一緒にフィラメント噴出が、
南半球の緯度が高めの領域で発生したのかもしれません。

太陽の向こう側の現象なので、地球への影響はありません。
しかし、発生のタイミングが2週間ずれていれば、
地球の真正面で発生していたことになり、
その時は、前回のCMEも含めて、
太陽風の乱れが次々に地球に到来していたでしょう。

この領域の活動は、地球側に現れるまで続くでしょうか。


現在の太陽では、
南東(左下)の黒点に2844群と番号が付けられています。
また、北西側(右上)に小さい黒点が現れています。

GOES衛星のX線グラフを見ると、
昨日のニュースの後も小さいフレアが繰り返し発生しています。
その多くは、南西(右下)の2843群によるもので、
その中で2回、C1.1、C1.7とCクラスのフレアが発生しています。
また、南東の2844群でもBクラスのフレアが発生しています。

フレアの発生は、今朝以降は落ち着いています。
この後は静かになるのでしょうか。


太陽風は、昨夜くらいから速度は下がり、
現在は420km/秒と平均的な状態に戻っています。
27日周期の図を見ると、
小さい速度の高まりが1日程度続いただけでした。
前周期と比べると、ずいぶん規模が小さくなっています。

磁気圏は穏やかで、AE指数は小さい変化が起きている程度です。

この後は、低速の穏やかな太陽風になりそうです。



16日朝に太陽の向こう側で発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。