宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:24)
今日、C2.7の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 9 04:21 C2.7
10/ 8 20:00 C1.9
19:30 C1.6
10/ 7 11:39 C5.5

黒点 10/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
2882 3 βγ C6

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:15 286 -3.5
-2 h 284 +2.0
-4 h 283 -2.4
-6 h 284 -2.4
-8 h 285 -1.1
-10 h 285 -1.4
-12 h 286 -0.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -13 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h 1 -/ -
-6 h 1 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -3 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 2x10^1
10/ 9 0.7 2x10^2
10/ 8 0.7 2x10^2
10/ 7 0.7 2x10^2
10/ 6 0.7 6x10^2
10/ 5 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/10/ 4 14:03 太陽風はやや低速になっています。太陽の北東に新しい黒点が現れています。
2021/10/ 5 13:48 太陽風は低速になっています。磁気圏も概ね静穏です。
2021/10/ 6 13:07 太陽風は低速で、磁気圏は概ね静穏です。
2021/10/ 7 13:14 太陽風磁場が南向きに変化して、磁気圏の活動が強まりました。
2021/10/ 8 12:22 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
最新のニュース

2021/10/ 9 13:24 更新
太陽風は更に低速になり、磁気圏は穏やかです。9月の黒点相対数は 51.5 でした。

担当 篠原

WDC-SILSOより、
9月の黒点相対数は、51.5 と発表されました。

黒点相対数の月平均値が50に達するのは、
2016年8月の50.2以来、5年ぶりです。
現在の第25活動周期では初めてのことで、
2019年12月の周期開始から、1年9か月での到達でした。

前周期(第24期)では、
初めて50に達したのは2011年3月の78.6と、
2008年12月に周期が始まって2年3か月後のことでした。
今期の方が半年ほど早く到達したことになります。

その一方、1枚目の図を見ると、
今回の51.5は、これまでの流れ(1年平均の赤線)
からは飛び出した高さにあり、一時的な高まりになりそうです。
全体の傾向としては、前周期の2010年頃の推移と
同じくらいになっているのではないでしょうか。

9月の1か月間の黒点の変化を、2枚目に動画で掲載します。
月の前半に黒点群がより多く現れていて、
黒点相対数が70以上の日が8日連続で発生しました。
中でも、9月9日は 102 と第25期としては初めて3桁に達しました。
最後に3桁に達したのは、
第24期の終わり近くの2017年9月6日の100で、
ちょうど4年ぶりの達成です。

次は、1年平均値(赤線)が50に達するのはいつか、
月平均値が100に達するのはいつか、などに注目して下さい。



今日の太陽は、中心部の北側に2882黒点群が見えるだけです。
領域の上側で昨日よりも黒点が増えています。

この2882黒点群で、昨夜、8日20時(世界時8日11時)にC1.9、
今朝、9日4時半(世界時8日19時半)にC2.7と、
小規模フレアが2回発生しています。
SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。
爆発の様子から、
弱いCME(コロナ質量放出)も発生しているかもしれません。


太陽風は、速度が280km/秒とかなり遅くなっています。
磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態です。

磁場の南北成分は、弱い南寄りが続いていますが、
速度が大きく下がっているため磁気圏への影響は小さく、
AE指数は小さい変化が見られる程度です。

SDO衛星AIA193では、
中心部の南側に縦に伸びるコロナホールが見えています。
12日頃から、太陽風速度は高まり始めるかもしれません。



太陽黒点相対数の長期変化。9月の黒点相対数は 51.5 でした。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


9月の太陽黒点の推移。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


2882黒点群で発生したC1.9、C2.7の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。