宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:30)
今日、C8.5の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/23 11:41 C1.4
05:02 C8.5
4/22 23:14 C2.5
21:19 C2.9
19:41 C3.7
18:02 C4.3
16:19 C2.3
12:56 C3.8
4/21 10:22 C1.6

黒点  4/23 (NOAA)
磁場 フレア
2816 6 β C4
2817 5 β C9
2818 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 407 -2.1
-2 h 394 -1.3
-4 h 416 -1.9
-6 h 414 -1.8
-8 h 412 +0.7
-10 h 419 +1.9
-12 h 421 +2.6

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -3 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h 7 -/ -
-8 h 4 -/ -
-10 h 1 -/ -
-12 h -1 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 5x10^3
4/23 0.7 2x10^4
4/22 0.7 1x10^4
4/21 0.8 1x10^4
4/20 0.7 1x10^4
4/19 0.7 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 4/18 10:17 太陽の東端で小さいフレアが発生しました。高速の太陽風が続き、磁気圏も活動的です。
2021/ 4/19 10:40 太陽風は高速の風が続いています。磁気圏も活動的です。
2021/ 4/20 13:15 M1.1の中規模フレアが発生しました。太陽風は600km/秒台の高速風です。
2021/ 4/21 13:48 高速太陽風の速度が下がり始めています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2021/ 4/22 12:50 高速太陽風は終わりを迎えています。磁気圏は穏やかになっています。
最新のニュース

2021/ 4/23 12:30 更新
Cクラスの小規模フレアが13回発生しています。CMEによる太陽風の乱れが地球に向かっています。

担当 篠原

太陽の中央部南側の2816黒点群と、
北西の端に見えていた2817黒点群の活動が高まり、
昨日の昼から現在にかけて、
Cクラスの小規模フレアが13回発生しています。

最初に発生したのは、22日13時(世界時22日4時)に、
2816群で発生したC3.8のフレアです。
SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。

昨日のニュースで小さい活動が続いていると書きましたが、
その直後にこのフレアが発生しました。

AIA193(茶色)の動画に注目すると、
フレアの輝きに続いて、
コロナのガスが周囲に飛ばされる様子が見えています。
SOHO衛星のLASCO C2、C3では、
かなり淡いですが、CME(コロナ質量放出)のガスが、
太陽の周囲に広がっています。

このため、CMEによる太陽風の乱れは、
地球に向かっていると考えられます。
フレアの規模がCクラスであることから、
現在の太陽風の速度程度で地球までやって来ると考えると、
到来はフレアの4日後くらいではないでしょうか。

26日頃の太陽風の変化に注目してください。
太陽風の磁場が強まって、南向きの変化が発生すると、
磁気圏の活動も高まって、
オーロラが活発になる可能性があります。

このフレアに続く様に、2817群の活動も活発になり、
22日18時(世界時22日9時)にC4.3、
22日19時半(世界時22日10時半)にC3.7
などの小規模フレアを起こし、
今朝、23日5時(世界時22日20時)には
C8.5の小規模フレアを起こしています。
その後、2817群は太陽の向こう側に回ってしまい、
見えなくなっています。

現在の太陽には、2816群と2818群の黒点が見えています。
2816群では小さい活動が現在も続いています。
再びCクラス以上のフレアを起こすでしょうか。


太陽風は、速度が400km/秒に下がり、
平均的な速さに戻っています。
磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態です。

磁気圏は概ね静穏で、
AE指数は、小規模の変化が発生している程度です。

SDO衛星AIA193を見ると、
太陽の東側にコロナホールは特に見えていません。
CMEによる乱れを除くと、
太陽風は穏やかな状態が続きそうです。



2816群で発生したC3.8の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


とても淡いCMEのガスが太陽の周囲に広がっている。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。