宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:32)
今日、C1.8の小規模フレアが発生しました。
また、M3.3の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/20 10:24 C1.8
8/19 18:11 C2.2
8/18 03:15 M3.3

黒点  8/20 (NOAA)
磁場 フレア
1817 3 β C2
1818 3 α M3
1820 5 β ---
1822 3 β ---
1823 4 β ---
1824 9 β ---
1825 20 βγ C1
1826 2 β ---
1827 8 β ---
1828 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:26 451 +1.8
-2 h 450 -0.3
-4 h 444 +1.5
-6 h 431 -0.1
-8 h 461 +1.7
-10 h 460 -0.7
-12 h 455 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -12 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 8x10^3
8/20 0.4 1x10^4
8/19 0.4 1x10^4
8/18 0.7 1x10^4
8/17 0.4 7x10^3
8/16 0.3 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 8/15 07:59 太陽でフィラメントの噴出が発生しました。太陽風はやや高速になっています。
2013/ 8/16 11:17 太陽風は600km/秒の高速風になっています。磁気圏の活動も高まっています。
2013/ 8/17 08:50 太陽風の速度は750km/秒に高まりました。高速風は続いています。
2013/ 8/18 17:04 太陽でM3.3の中規模フレアが発生しました。太陽風の速度は下がりながら高速状態は続いています。
2013/ 8/19 11:12 高速の太陽風は終わりつつあります。太陽も比較的穏やかです。
最新のニュース

2013/ 8/20 11:32 更新
太陽風速度は450km/秒に下がりました。太陽に彗星が接近しています。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCO C2、C3カメラで、
彗星が太陽に接近する様子が撮影されていました。
1枚目にその動画を掲載します。

太陽の右下から、小さい星が少しずつ近づき、
やがて尾を引いて彗星らしくなり、太陽に近づいていきます。
ちょうどそのタイミングに太陽で爆発現象が起きたようで、
太陽全体を包む様に広がるフルハロー型のCMEが発生しています。

LASCO C3(青い写真)では、彗星が引き起こしたようにも見えますが、
LASCO C2(赤い写真)の拡大写真でよく見ると、
彗星が近づく前に爆発は始まっています。

このCMEは太陽の向こう側で起きた現象です。
太陽を左手奥側から観測しているSTEREO Behind衛星の写真を見ると、
CMEは地球のある写真の右側ではなく、
反対の左側に噴き出しています。

まだ進行中の現象なので、
明日のニュースでこの後の動画も紹介できるでしょう。

なお、SOHO衛星のLASCO C3(青い写真)で、
太陽の右上にある明るい星は「水星」です。
また、太陽の左側にはしし座の上半身が見えています。



太陽では、北東から現れた黒点には1828黒点群と番号が付きました。

フレアの発生は、
C2.2、C1.1、C1.0とCクラスに達したのは3つだけですが、
このほかに小さいフレアも頻繁に起きていて、
活動が強まるのかどうか注目してください。


太陽風は、速度が480km/秒から450km/秒へ少しだけ下がり、
高速風の状態は終わった様です。
磁場強度は、3nTと弱めの値で安定しています。

磁気圏の活動も弱まり、
AE指数は小さい変化が所々に見られる程度です。


SDO衛星AIA193を見ると、
中心付近に見えていたコロナホールは、西側(右側)へ進んでいます。
ここから吹き出した高速の太陽風が、
地球に向かっているところでしょう。
到来まで1〜2日程度ではないかと思います。


放射線帯の高エネルギー電子は、
青線のGOES15はまだ10,000に達しています。
太陽風の乱れが来るまで、減少はゆっくりと進みます。



彗星が太陽に接近する様子がSOHO衛星LASCOカメラで観測されました。同時にCMEも起きています。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画作成 : 宇宙天気ニュース


STEREO Behind衛星によると、CMEは太陽の向こう側で起きています。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。