宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:22)
今日、C2.1の小規模フレアが発生しました。
また、M2.9の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線がやや強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/22 06:26 C2.1
6/21 18:10 C3.1
11:31 M2.9
6/20 18:12 C1.9

黒点  6/22 (NOAA)
磁場 フレア
1770 2 α ---
1772 23 βγ C2
1773 6 α ---
1774 5 α ---
1775 9 βδ C1
1776 17 β C1
1777 3 β M3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:17 564 +0.3
-2 h 583 +0.9
-4 h 577 -0.6
-6 h 593 -5.8
-8 h 595 -1.3
-10 h 516 -1.7
-12 h 472 +2.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:30 -40 -/ -
-2 h -44 -/ -
-4 h -60 -/ -
-6 h -31 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 4.8 2x10^2
6/22 5.8 4x10^2
6/21 0.4 2x10^2
6/20 0.4 4x10^2
6/19 0.3 7x10^2
6/18 0.3 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 6/17 12:20 太陽は黒点がにぎやかに見えています。太陽風は低速で、磁気圏も静かです。
2013/ 6/18 12:32 Cクラスのフレアが続いています。太陽風は280km/秒とかなり低速です。
2013/ 6/19 11:44 C1〜2の小規模フレアの発生が増えています。太陽風はかなり低速です。
2013/ 6/20 11:44 太陽の東端でC8.4のフレアが発生しました。太陽風は高速風が近づいているかもしれません。
2013/ 6/21 11:54 高速太陽風が到来しました。現在は500km/秒ですが更に高まるかもしれません。
最新のニュース

2013/ 6/22 14:22 更新
M2.9の中規模フレアが発生しました。太陽風の速度は600km/秒に上がっています。

担当 篠原

昨日のお昼、21日11時半(世界時21日2時半)、
ちょうどニュースを更新した頃に太陽の南東(左下)の1777黒点群で
M2.9の中規模フレアが発生しました。

SDO衛星AIA193によるフレアの様子と、
AIA304による激しいプラズマの噴出を動画でご覧ください。

ガスの噴き出しはCMEとなり、
SOHO衛星LASCO C3で撮影されています。
太陽の南東方向を中心に噴出していますが、
広がりの様子から多少地球へも影響が到来するかもしれません。
3日後程度と考えると、明後日、24日頃の太陽風に注目して下さい。

太陽では、南西(右下)の1772黒点群の変化も目立っています。
可視光の拡大写真で昨日の様子と見比べて下さい。
C1程度と規模は小さいですが、フレアを6回ほど起こしています。
この後の変化にも注目して下さい。


太陽風は、今日の未明になって更に速度が上がり、
600km/秒の高速風になっています(ACEの図の黄色線)。
前周期の700km/秒には達していませんが、
今回もかなり高い速度に上がっています。

磁場強度(白線)は10nTから8nTと少しだけ下がりましたが、
依然、平均的な状態よりも強まっています。
前周期のように、高速風はもう一段の変化が見られるのかもしれません。
SDO衛星AIA193では、コロナホールは太陽の西側に中心が移動して、
そろそろ最も影響が強まる頃かもしれません。

磁気圏の活動も高まっています。
AE指数のグラフは、750nT程度の変動が数時間おきに発生しています。
太陽風磁場の南北成分(赤線)を見ると、
0nTよりもプラス側と、北寄りの傾向になっています。
このため、太陽風の磁場や速度が高まっている割に、
磁気圏の乱れ方は弱い印象です。


高速の太陽風は更に4日くらい続くかもしれません。
もう一段の速度上昇も考えられます。
また、放射線帯の高エネルギー電子の増加も
これから発生するかもしれません。



上から順に、1776、1773、1770、1774、1772、1775黒点群
(c) SDO (NASA)


太陽の南東の1777黒点群で発生したM2.9の中規模フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M2.9フレアに伴って、南東方向を中心に噴き出したCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。