宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:18)
今日、C4.1の小規模フレアが発生しました。
また、M8.5の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐が発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/13 09:21 C4.1
3/12 20:55 C1.7
10:31 C2.4
3/11 02:32 M8.5
01:56 M5.5
00:06 C8.1

黒点  3/13 (NOAA)
磁場 フレア
1428 1 α C2
1429 14 βγ M8
1430 1 α C2
1432 9 β C2
1433 2 β ---
1434 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:06 592 -1.6
-2 h 682 -3.7
-4 h 641 -1.9
-6 h 707 -2.9
-8 h 710 +3.4
-10 h 500 -1.9
-12 h 484 +2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -91 -/ -
-2 h -48 -/ -
-4 h -48 -/ -
-6 h -44 -/ -
-8 h -39 -/ -
-10 h -40 -/ -
-12 h -46 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 7.9 5x10^2
3/13 24.2 7x10^2
3/12 71.0 5x10^4
3/11 144.0 4x10^4
3/10 325.0 1x10^4
3/ 9 3070.0 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 3/ 8 11:31 太陽風の乱れにより、磁気圏活動が強まっています。これから、X5.4フレアによる乱れが到来するでしょう。
2012/ 3/ 9 11:28 昨夜、CMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁場が北向きだったため、磁気圏の激しい乱れは起きませんでした。
2012/ 3/10 13:40 太陽風の磁場が大きく南を向き、激しい磁気圏の擾乱が発生しました。
2012/ 3/11 15:56 太陽風の乱れは終わりました。続いて、次の乱れが到来しそうです。
2012/ 3/12 11:01 太陽風はやや高速です。9日の素晴らしいオーロラの写真をご覧下さい。
最新のニュース

2012/ 3/13 11:18 更新
CMEによる太陽風の乱れがやって来ました。磁気圏の活動も大きく高まりました。

担当 篠原

昨日、アラスカから届いたオーロラの写真を紹介しましたが、
これまで送っていただいた写真を一覧できるページを作成しています。
ニュースのページの上方にある「読者写真集」のリンクをご覧下さい。



9日と11日のCMEによると思われる太陽風の乱れが、
昨日の夕方、深夜と続けてやって来た様です。

最初の乱れは、12日18時(世界時12日9時)にACE衛星に到達しました。
速度の変化は、450km/秒から550km/秒に上がった程度でしたが、
磁場強度は、25nTくらいまで大きく強まりました。
磁場の南北成分は、初めは北に大きく振れたのですが、
1時間ほど経過したところで南向きに反転して、-20nTと強い南向きになりました。

この影響で、磁気圏では激しい活動が発生し、
AE指数は1700nTに達する大規模な変動が起きています。
ただし、太陽風磁場の強い南向きは1時間半程度しか続かず、
磁気圏の乱れも比較的短時間で収まっています。

Dst指数速報値(京都大WDC)は、-55nTほどの下がりになっていて、
弱い磁気嵐となった様です。


続いて、13日1時(世界時12日16時)に、
太陽風の速度は500km/秒から750km/秒へ一段高まりました。
磁場強度にははっきりした変化が見られなかったのですが、
太陽風磁場の大まかな方向を示すセクターがここで切り替わっています
(27日周期の図を参照)。
2つめのCMEによる太陽風の強まりではないかと思います。


現在の太陽風は、速度500〜600km/秒、磁場強度7nTと高速の状態が続いています。
粒子の密度が少なくなって来て、速度データに散らばりが目立っています。

太陽風磁場の南北成分は、-2nTくらいの弱い南向きになっています。
このため、AE指数は500T前後の小中規模の変化が続いています。

CMEによる太陽風の乱れは、この後次第に弱まって行くでしょう。

落ち着いた後の太陽風についてですが、
SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、
大きなコロナホールが南北に大きく広がっています。
3日後の16日頃からは、このコロナホールによる高速風が始まりそうです。

SOHO衛星EIT195より、現在のコロナホールと、
27日前(半日ずれています)のコロナホールを比べてみます。
すると、前周期は2ヶ所に分かれていたコロナホールが、
現在はひとつの大きな広がりに変わっています。
従って、太陽風への影響は前周期よりも大きくなるかもしれません。


太陽では、先ほど、13日9時半(世界時13日0時半)に、
1429黒点群でC4.1の小規模フレアが発生しています。
目立った活動はこの程度です。

太陽放射線はゆっくりと低下が続き、
放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風の乱れの影響で下がっています。



SOHO衛星 EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/12 13:13 UT

2/15 01:13 UT


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。