宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:19)
今日、X2.0の大規模フレアが発生しました。
また、M4.3の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 4 09:41 C5.4
09:05 C3.9
08:26 M2.2
07:56 C9.3
07:12 C5.9
05:15 X2.0
03:47 C4.5
00:06 C3.1
11/ 3 23:29 C3.8
19:59 M2.6
19:36 C3.6
19:03 C3.5
16:11 C3.2
12:18 C2.9
10:20 C3.4
09:05 C4.4
06:51 M4.3
02:07 C7.8
00:41 C3.4
11/ 2 23:56 C2.8
19:38 C3.2
17:32 C3.4
15:05 C2.2
11:39 C5.2
06:30 C4.8
04:54 C2.8
03:20 C4.1

黒点 11/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1330 2 β ---
1332 1 α ---
1334 3 β ---
1335 3 β ---
1336 8 β ---
1337 7 β ---
1338 20 βγ C4
1339 25 βγδ X2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:04 344 -1.2
-2 h 356 +0.4
-4 h 362 +0.6
-6 h 367 -0.5
-8 h 373 -1.2
-10 h 379 -1.2
-12 h 365 +0.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -17 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -20 -/ -
-6 h -21 -/ -
-8 h -21 -/ -
-10 h -20 -/ -
-12 h -20 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
11/ 4 0.7 3x10^2
11/ 3 0.4 2x10^2
11/ 2 0.3 5x10^1
11/ 1 0.4 2x10^1
10/31 0.5 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/10/30 09:44 太陽風は300km/秒と遅く、磁気圏も静穏です。これからCMEによる乱れが到来しそうです。
2011/10/31 14:44 CMEによる太陽風の変動が到来しました。磁気圏は小さな乱れが発生した程度です。
2011/11/ 1 07:51 太陽の東端でMクラスのフレアが2回発生しています。南向き磁場がやや強まっています。
2011/11/ 2 12:22 太陽風磁場の強い南向きが続き、活発なオーロラ活動が発生しました。太陽でフレアが頻発しています。
2011/11/ 3 12:55 太陽東端の1339黒点群でM4.3のフレアが発生しました。Cクラスのフレアも多く発生しています。
最新のニュース

2011/11/ 4 10:19 更新
太陽の東端でX1.9の大規模フレアが発生しました。1339黒点群は活発にフレアを起こしています。

担当 篠原

今日の早朝、4日5時(世界時3日20時)に、太陽の東端付近の1339黒点群で、
X1.9の大規模フレアが発生しました。
1339黒点群は活動度を増していて、
3日20時(世界時3日11時)にM2.5、
4日8時半(世界時3日23時半)にM2.2の中規模フレアや、
その他、Cクラスの小規模フレアを多数発生させています。

今日の1枚目に、GOES衛星のX線カメラによる動画を掲載します。
X1.9のフレアによって、一瞬、太陽の左上がまぶしく輝いています。

SOHO衛星LASCO C3カメラによると、CME(太陽ガスの噴出現象)が発生しています。
判別しずらいですが、太陽を包むように広がるCMEと、
左側に向かって噴き上がるCMEの2つが重なっているように見えます。

STEREOのCOR2を参照すると、
この時刻に太陽の裏側で爆発現象があり、CMEが発生しています。
SOHOの写真で太陽を包むように広がるCMEは、裏側の現象の様です。

すると、左側に向かって噴き出しているCMEがXフレアに関係する現象かもしれません。
まだ、データが整っていないため、これ以上はよく分かりません。
明日になると、もう少し詳しく見ることができるのではないかと思います。

いずれにしても、地球からはほとんど横方向で発生したフレアですので、
太陽風の乱れなどで、地球に大きな影響が及ぶことはないでしょう。

ただし、1339黒点群がこのまま活発な活動を続けた場合、
次第に太陽の中心に近づいて行くので、
地球へ影響が及ぶ可能性は高まって行きます。
今後の活動には注意が必要です。


太陽風は、速度がゆっくりと下がり、
昨日は390km/秒と平均的な速さでしたが、現在は340km/秒と低速になっています。
磁場強度は5nTと平均的な強さです。

磁気圏は静穏で、AE指数はほとんど変化していません。


今日はこのまま穏やかに過ぎ、
明日以降、太陽の南半球側のコロナホールの影響がやって来るかもしれません。
影響が見られても、変化は小規模に留まりそうです。



GOES-15衛星のX線カメラによるX1.9の大規模フレア。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO LASCO C3による、CMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。