宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:22)
今日、C5.2の小規模フレアが発生しました。
また、M1.4の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 2 11:39 C5.2
06:30 C4.8
04:54 C2.8
03:20 C4.1
11/ 1 19:07 C4.4
16:00 C4.1
12:43 C3.2
11:31 C4.5
10:58 C3.5
09:22 C2.7
08:16 C5.3
03:30 M1.3
02:56 M1.4
02:21 C8.3
10/31 23:53 M1.1
22:41 C2.4
14:13 C2.7
09:58 C2.4
02:00 C2.0

黒点 11/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1330 7 β C2
1332 1 α ---
1333 7 β ---
1334 9 β C3
1335 3 β ---
1336 6 β ---
1337 2 β ---
1338 2 β C4
1339 2 β C5

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 372 -3.3
-2 h 379 +1.3
-4 h 390 -1.4
-6 h 401 +0.3
-8 h 402 +2.3
-10 h 401 -9.2
-12 h 412 -10.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -30 -/ -
-2 h -34 -/ -
-4 h -36 -/ -
-6 h -41 -/ -
-8 h -48 -/ -
-10 h -50 -/ -
-12 h -33 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^1
11/ 2 0.3 4x10^1
11/ 1 0.4 2x10^1
10/31 0.5 1x10^1
10/30 0.5 2x10^1
10/29 0.3 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/10/28 10:32 フィラメントの噴出により淡いCMEが発生しています。太陽、太陽風は穏やかです。
2011/10/29 13:25 太陽風はかなり遅い風になっています。コロナホールの影響はまだです。
2011/10/30 09:44 太陽風は300km/秒と遅く、磁気圏も静穏です。これからCMEによる乱れが到来しそうです。
2011/10/31 14:44 CMEによる太陽風の変動が到来しました。磁気圏は小さな乱れが発生した程度です。
2011/11/ 1 07:51 太陽の東端でMクラスのフレアが2回発生しています。南向き磁場がやや強まっています。
最新のニュース

2011/11/ 2 12:22 更新
太陽風磁場の強い南向きが続き、活発なオーロラ活動が発生しました。太陽でフレアが頻発しています。

担当 篠原

昨日の夕方、11月1日17時(世界時1日8時)に太陽風の乱れが到来し、
磁場強度が13nTに強まる変化が発生しています。
速度も360km/秒から440km/秒に上昇していますが、変化としては大きくありません。

昨日のニュースでお知らせしたように、
太陽風の磁場は、その前の時間帯から-5nTほどの南向きが続いていたのですが、
この乱れによって振れ幅は一段と大きくなり、
-10nT近い強い南向きが9時間ほど続きました。

この影響で、磁気圏は大きく乱れています。
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、
700〜1200nTの活発な変動が半日にわたって続いています。

極域ではずいぶん活発なオーロラの活動が見られたのではないでしょうか。
残念なことに、先日紹介したノルウェーやアイスランドの観測点は時間帯が悪く、
これらのデータではオーロラの写真を見ることができませんでした。

Dst指数(京都大WDC)は、最大で-56nTの減少となっています。
太陽風の速度はあまり高まらなかったこともあり、
磁気嵐の発生を示す環電流(リングカレント)は強まらなかった様です。


現在の太陽風は、磁場強度は5nT、速度は380km/秒と、
乱れの影響は終わりつつあります。
磁場の南北成分も、今日の未明からは0nT付近で振れるようになり、
磁気圏への影響も小さくなっています。

この後は、穏やかな太陽風が続くのではないかと思います。


太陽は、東の端から新しい黒点群が、
北半球(1339黒点群)と南半球(1338黒点群)それぞれから顔を出しました。

それとともに、X線グラフの強度が高まり、
フレア活動も頻発するようになっています。
昨日お知らせした2つのMクラスフレアの後も、
C2〜5の小規模フレアが8回発生しています。

今後も、Mクラスなど一段と大きなフレアの発生の可能性があり、
活動に注目してください。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。