宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:12)
昨日、C4.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/ 7 --- ---
8/ 6 17:37 C4.2
04:35 C1.5
02:21 C1.9
8/ 5 21:37 C2.0
08:19 C3.7
07:46 C1.7
06:05 C3.3

黒点  8/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
1261 8 β C4
1263 23 βγδ C2
1267 10 βγδ C4
1268 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:03 594 -1.1
-2 h 587 -2.6
-4 h 447 +4.6
-6 h 469 +5.3
-8 h 487 +2.4
-10 h 563 -3.1
-12 h 517 +5.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -40 -/ -
-2 h -36 -/ -
-4 h -39 -/ -
-6 h -44 -/ -
-8 h -49 -/ -
-10 h -50 -/ -
-12 h -53 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.0 3x10^1
8/ 7 2.7 4x10^1
8/ 6 96.4 4x10^2
8/ 5 68.9 1x10^3
8/ 4 80.1 9x10^2
8/ 3 1.8 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 8/ 3 11:29 M1.4の中規模フレアが発生しました。CMEが噴き出していて、太陽風の乱れが到来するでしょう。
2011/ 8/ 4 13:32 昨夜にM6.0、今日の昼にM9.3と、太陽では大きな中規模フレアが続いています。
2011/ 8/ 4 19:31 M9.3フレア発生以降の状況 (速報)
2011/ 8/ 5 10:21 太陽ではフレアの発生に注意が必要です。これから明日にかけて、CMEによる太陽風の乱れが次々到来しそうです。
2011/ 8/ 6 11:54 太陽風の乱れがやって来ました。磁場が強い南向きになったため、激しい磁気圏活動が発生しています。
最新のニュース

2011/ 8/ 7 10:12 更新
600km/秒の高速風が続いています。磁気圏の活動は穏やかになっています。

担当 篠原

昨日、6日の未明に始まった、CMEによる太陽風の乱れは、
昨日いっぱい、600km/秒から550km/秒と高い速度を保ちました。
今日、7日に入った頃から450km/秒近くまで一旦下がりましたが、
今朝、7日7時(世界時6日22時)に再び上昇が見られ、現在は600km/秒に戻っています。

はっきりとはしませんが、4日に発生したM9.3フレアによるCMEの影響が、
追いかけてきたのかもしれません。

一方、磁場強度は昨日いっぱいは10nT前後を保ち、
今日に入って以降は5nTをやや越える程度です。
南北成分は、ACEの図の初めの頃は南寄りでしたが、
中盤以降は0nTからやや北寄りに推移しています。

磁気圏活動にもこの傾向が表れていて、
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、
初めの頃に1000nTを超える大きな変化がありますが、
その後は振れ幅がどんどん下がり、図の後半は穏やかになっています。

京都大学によると、Dst指数は最大で-136nTまで下がりました。
磁気嵐がこの規模に達したのは、2006年12月以来約5年ぶりのことです。


今後の太陽風ですが、これからコロナホールの影響がやって来そうです。
SDO衛星AIA193の写真によると、やや分かりにくいですが、
南半球のコロナホールが地球への影響が及び始める目安の位置に達しています。
(コロナホールの広がりは、昨日のAIA193と見比べると分かりやすいです)

CME騒ぎの余韻が残る中ですが、引き続き注目してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、減少した状態が続いています。
今回はこのまま、上がらずに終わるかもしれません。


太陽では、南東(左下)の1267黒点群でC4.1の小規模フレアが発生しています。
その他にも、この1267黒点群や、北西(右上)の1263黒点群で、
C1の小さな小規模フレアが数回発生しています。

しかし、太陽の活発な活動は一段落となった様です。


太陽放射線は低下が続き、警戒ラインを割っています。



Dst指数は-136nTまで下がりました。
(c) 京都大学


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。