宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:40)
一昨日、C7.8の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/23 --- ---
6/22 --- ---
6/21 10:52 C7.8

黒点  6/23 (NOAA)
磁場 フレア
1236 6 β C8
1239 3 β ---
1240 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:36 605 -0.9
-2 h 595 -1.2
-4 h 543 +2.2
-6 h 470 -1.5
-8 h 458 -1.9
-10 h 453 +2.0
-12 h 448 -2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -25 1/ 23
-2 h -21 15/ 13
-4 h -21 7/ 9
-6 h -20 6/ 11
-8 h -20 -6/ 7
-10 h -19 -4/ 6
-12 h -18 -3/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^2
6/23 0.3 4x10^2
6/22 0.3 3x10^2
6/21 0.3 1x10^2
6/20 0.4 2x10^2
6/19 0.6 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 6/18 08:30 太陽風に一時的な変化が発生しました。現在の太陽風は穏やかです。
2011/ 6/19 10:05 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。フレア活動も静かです。
2011/ 6/20 11:47 太陽風はやや低速になっています。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2011/ 6/21 12:19 400km/秒台の穏やかな太陽風が続いています。大きめのCクラスのフレアが発生しました。
2011/ 6/22 14:02 昨日のC7.7フレアによって、CMEが地球方向に噴き出しています。
最新のニュース

2011/ 6/23 09:40 更新
600km/秒に達する高速の太陽風が始まりました。オーロラはやや強まっています。

担当 篠原

今日未明より、太陽風速度の上昇が始まり、
現在、600km/秒の高速風に変わっています。
ACE衛星の観測によると、
23日3時(世界時22日18時)より、太陽風の速度は上昇を始め、
3時間後の23日6時(世界時22日21時)には、ほぼ600km/秒に達しました。

磁場強度は、昨日から目立った強まりのないまま推移し、
速度が上がり始める直前に8nT近くに高まった程度でした。
現在は、既に5nTと平均的な強度に下がっています。

磁場の南北成分は、比較的南寄りに推移しています。
しかし、磁場強度があまり強まらなかったため、特に強い南向き磁場も発生せず、
AE指数によると、オーロラ活動は頻繁に発生していますが、
AE指数で500nT前後と中小規模の変動に留まっています。

今朝からは太陽風の速度も高くなっているので、
もう少しオーロラの活動は強まるかもしれません。

コロナホールの広がりから、
高速の太陽風は4日程度続くのではないかと思います。
一般的には、オーロラ活動は高速風の初めに強く、次第に小さくなって行きます。

今回の太陽風の乱れでは、明日の24日頃に、
CME(太陽ガスの放出現象)の変動が重なりそうです。
強い磁場の乱れがやって来て、磁気嵐などの磁気圏擾乱をもたらす可能性があります。


放射線帯の高エネルギー電子は、低い状態です。
今回の高速風を受けて、明日以降増加を始める可能性があります。
しばらく、変化に注意してください。


太陽のフレア活動は静穏です。
X線のグラフには、変化はほとんど見られません。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。