宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:54)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 3 --- ---
3/ 2 --- ---
3/ 1 17:48 C2.9
12:22 C4.6
11:28 C4.7
08:50 C1.7
06:15 C1.7

黒点  3/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
1164 41 βγδ C6
1165 11 β ---
1166 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:47 630 +0.3
-2 h 646 -0.7
-4 h 643 +0.8
-6 h 653 -1.3
-8 h 629 -0.8
-10 h 644 -2.1
-12 h 643 -1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -23 -5/ 7
-2 h -23 -2/ 8
-4 h -27 1/ 5
-6 h -27 -1/ 13
-8 h -30 18/ 32
-10 h -30 3/ 17
-12 h -29 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^2
3/ 3 0.3 9x10^3
3/ 2 0.4 1x10^3
3/ 1 0.5 7x10^2
2/28 0.4 6x10^2
2/27 0.5 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/26 09:46 太陽の東端からもうひとつ黒点群が上がってきました。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2011/ 2/27 15:20 東端の1164黒点群でC4.2の小規模フレアが発生しました。
2011/ 2/28 11:20 太陽風は310km/秒の低速風です。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2011/ 3/ 1 10:50 1164黒点群はM1のフレアを起こし、小規模の活動を続けています。高速風も2日以内に始まりそうです。
2011/ 3/ 2 12:38 コロナホールによる高速太陽風が始まりました(700km/秒)。強い南向き磁場の影響でオーロラが活発に発生しています。
最新のニュース

2011/ 3/ 3 13:54 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラも活発です。

担当 篠原

快調に高速太陽風が続いています。

昨日、650km/秒に上がった高速風は、そのまま600km/秒台中盤を保ち、
現在は、620〜640km/秒で推移しています。
磁場強度は、4nTから3nT付近で弱まりつつあるようです。

昨日のグラフほどではありませんが、AE指数の変化は今日も活発で、
極域では頻繁にオーロラの活動が発生しているようです。
AE指数の変動は、500nTから最大で1000nTに達しています。


27日周期の図を見て下さい。
今回の高速風の前半部の経過がよく見えています。

3月1日に速度が上昇を始めますが、
その時間帯に太陽風の磁場強度が大きく強まっています
(高速の太陽風に押し込まれるためです)。
その時、太陽風磁場の南北成分は強く南を向き(マイナス方向)ました。

すると、磁気圏への影響も強まります。
「沖縄変動」がマイナスへ変化し(磁気嵐の発生を表しています)、
「沖縄短期変動」も激しく増加しています(オーロラ活動の活発化を表しています)。

小さな図ですが、読み取りに慣れると宇宙天気の全体を簡単にモニターすることができます。


今回の高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が大きく増加しています。
一気に警戒レベルの10,000に近付いています。
この後も増加は続くと思われるので、今後の変化に注意してください。


太陽は、真ん中に大きく見える1164黒点群に加えて、
東端に新しい黒点が上がってきました。
1166黒点群と番号が付けられています。

どの程度の活動をしている黒点群なのか、注目してください。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。