宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:50)
今日、C1.7の小規模フレアが発生しました。
また、M1.2の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 1 08:50 C1.7
06:15 C1.7
2/28 21:37 M1.2
18:37 C1.6
16:33 C2.4
16:00 C2.1
14:15 C1.8
2/27 12:50 C4.3

黒点  3/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1163 1 α ---
1164 19 βγ M1
1165 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 299 +0.5
-2 h 307 -3.4
-4 h 300 -0.1
-6 h 301 -1.1
-8 h 301 -2.5
-10 h 302 -0.9
-12 h 298 +3.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -9 28/ 8
-2 h -8 19/ 10
-4 h -10 15/ 5
-6 h -9 15/ 3
-8 h -7 14/ 3
-10 h -8 12/ 5
-12 h -10 10/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
3/ 1 0.5 7x10^2
2/28 0.4 6x10^2
2/27 0.5 7x10^2
2/26 0.4 1x10^3
2/25 0.4 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
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Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/24 10:00 2つの黒点群が沈んで、太陽は無黒点になりそうです。太陽風は穏やかです。
2011/ 2/25 15:23 太陽の東の端に現われた1163黒点群で、M3.5の中規模フレアが発生しました。
2011/ 2/26 09:46 太陽の東端からもうひとつ黒点群が上がってきました。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2011/ 2/27 15:20 東端の1164黒点群でC4.2の小規模フレアが発生しました。
2011/ 2/28 11:20 太陽風は310km/秒の低速風です。コロナホールが太陽の中心に達しています。
最新のニュース

2011/ 3/ 1 10:50 更新
1164黒点群はM1のフレアを起こし、小規模の活動を続けています。高速風も2日以内に始まりそうです。

担当 篠原

1164黒点群で、Mクラスの中規模フレアが発生しました。
28日21時半(世界時28日12時半)のM1.1フレアです。

1164黒点群は、昨日の昼過ぎから活動度を増し、
C1〜2の小規模フレアを頻繁に起こすようになりました。
そして、Mクラスのフレアが発生し、以降もC1のフレアを起こし続けています。

可視光写真では、1164群は昨日の写真より黒点の大きさが増しています。
X線のグラフは強度が強まっていて、
1164群の活動度は高まったままだと思われます。
引き続き中小規模のフレアの発生に注意してください。


太陽風は、低速の状態が続いています。
昨日より、300km/秒の遅い速度で安定しています。

磁気圏も静穏で、AE指数は小さな変化が見られる程度です。


SDO衛星のAIA193を見てください。
太陽の北極から縦にぱっかりと割れ目を入れたかのように、
暗いコロナホールが赤道に向かって伸びています。

今日の写真では、その南にも淡い筋が伸びているようにも見え、
太陽を南北に裂け目が貫いているかの様です。

コロナホールは、太陽の磁場が太陽の外側へ向かって広がっている領域です。
磁場の広がりに沿って、コロナの高温のプラズマが飛び出して、
速度の高い太陽風を作ります。

地球から見て、コロナホールが太陽を南北に貫く中心線上にあるとき、
高速の太陽風は地球に向かって飛び出し(ちょうど今日の写真)、
3日後には強い太陽風が地球にやって来ていると予想できるのです。

高速風の始まりを考えるには、コロナホールの先頭(右端)に注目します。
今日の写真では、コロナホールの先頭は既に太陽の西側(右側)に進んでいるので、
高速風の始まりは、早ければ明日、
本格的に強まるのは明後日くらいになるのではないかと思います。

ACEのグラフを見ると、プラズマの密度(橙色線)と磁場強度(白線)に、
若干強まる傾向が見られます。
あるいは、高速風の始まりの変化かもしれません。
今後のACEの変化に注目してください。

高速風の始まりでは、磁場強度が強まるので、
磁場が南向きになると活発なオーロラを作ります。
今後は、ライブカメラにも注目です。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。