宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:20)
昨日、C1.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/26 --- ---
10/25 10:52 C1.6
10/24 --- ---

黒点 10/25 (NOAA)
磁場 フレア
1029 11 β C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:03 393 -0.6
-2 h 384 +0.4
-4 h 403 +0.3
-6 h 402 -0.5
-8 h 409 -1.4
-10 h 430 -1.2
-12 h 453 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -14 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^1
10/26 0.6 1x10^2
10/25 0.5 3x10^1
10/24 0.6 1x10^1
10/23 0.5 1x10^1
10/22 0.8 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/21 08:57 速度280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。とても小さな1028黒点群が発生しました。
2009/10/22 08:40 とても低速の太陽風が続いています(280km/秒)。太陽は無黒点です。
2009/10/23 08:40 太陽風磁場が10nTに強まり、活発なオーロラ活動を起こしました。現在も影響は残っています。
2009/10/24 13:00 CMEによる太陽風の変動は終わりつつあります。次はコロナホールの影響です。1029黒点群が出現しました。
2009/10/25 12:38 コロナホールの影響が到来し、中規模のオーロラ活動も発生しています。C1のフレアが発生しました。
最新のニュース

2009/10/26 08:20 更新
1029黒点群が小規模のフレア活動を起こしています。太陽風も小規模の高速風が来ています。

担当 篠原

太陽から地球まで、それぞれの活動規模は小さいのですが、
にぎやかな状態になっています。

太陽では、昨日のニュースの頃、25日11時(世界時25日2時)に、
C1.5の小規模フレアが発生しました。
発生したのは1029黒点群で、
ここでは、その前後にもBクラスの小さな活動を何度も起こしています。

しかし、GOESのX線グラフを見ると、
X線の強度が高くなって、1029群が活動的だったのは昨日までで、
現在は、強度が下がって来ています。
今後は、フレアは起きないのかもしれません。

ただし、黒点群のフレア活動は、強まったり弱まったりをくりかえすことも多いので、
1029群がこれからどうなるのかは、引き続き注目する必要があります。


昨日は、太陽風も25日17時(世界時25日8時)頃に500km/秒まで高まる変化を見せました。
太陽風磁場は5nTと平均的な強さで安定しています。
このなかで、磁場の南北成分が弱いながらも-1〜-2nTの南向きをずっと続けていました。
このため、磁気圏のオーロラ活動も、
強くはありませんがAE指数で300nTくらいの小規模変動が連続的に発生しました。
アラスカのライブカメラ(Live! オーロラ)では、
日本時間の夜の間ずっときれいなオーロラの帯が見えていました。

現在の太陽風の強まりは、
SOHO EIT195に見えるコロナホールの影響がやって来ているのだと思われます。
これ以上の大きな変化にはならないでしょうが、
影響自体はもう2日程度続く可能性があります。
もうしばらく、やや活発なオーロラを楽しむチャンスが続きそうです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。26日7時半(世界時25日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。1029黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。