宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:40)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/22 --- ---
10/21 --- ---
10/20 --- ---

黒点 10/21 (NOAA)
磁場 フレア
1028 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:21 278 -2.7
-2 h 274 -0.3
-4 h 277 +2.7
-6 h 278 +2.9
-8 h 281 +3.8
-10 h 278 +2.6
-12 h 283 +3.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -15 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/22 0.5 1x10^1
10/21 0.7 1x10^1
10/20 0.6 9x10^0
10/19 0.6 1x10^1
10/18 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/17 09:14 太陽風速度は、早くも350km/秒に下がりました。磁気圏も静かです。
2009/10/18 10:48 320km/秒の遅い太陽風が続いています。太陽でコロナの小さな噴出が見られています。
2009/10/19 11:06 小規模のCMEが観測されました。太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏も概ね静穏です。
2009/10/20 08:36 300km/秒の遅い太陽風が続いています。これから太陽風に小規模の変化がやって来るかもしれません。
2009/10/21 08:57 速度280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。とても小さな1028黒点群が発生しました。
最新のニュース

2009/10/22 08:40 更新
とても低速の太陽風が続いています(280km/秒)。太陽は無黒点です。

担当 篠原

太陽風の速度は、270〜280km/秒とかなり遅い状態が続いています。
磁場強度も、3〜4nT付近と弱めのままです。
今のところ、CMEによると思われる目立った変化は来ていません。
19日の記事で動画を掲載したCMEの発生は、18日でしたから、
今日いっぱいくらい様子を見て下さい。

地球では、オーロラ活動もとても静かです。
太陽風の速度がとても遅いことはもちろんですが、
磁場の南北成分が北寄りに推移しているため、
太陽風からエネルギーがほとんど流れて来ないのでしょう。


SOHOのEIT195では、太陽の北極と南極から、
それぞれコロナホールが中緯度へと伸びている様子がよく見えます。
ここからの影響が見られるかどうかも、今後の注目点です。
到来は、2日後くらいでしょう。
前周期は、磁場強度に変化が見られた程度でした。


太陽は無黒点です。
ただ、EIT195では、北半球の東寄り(左側)に明るい活動領域が連なる様に見えていて、
ちょっとにぎやかです。
しかし、どれも黒点を伴うほどの規模でもなく、
活動度が高まらないまま、太陽の活動周期は進行していることが感じられます。


と、記事を書き終えたところで、ちょうど太陽風に変化がやって来ました。
磁場強度が急に10nTに強まり、速度も少しですが上昇しています。

磁場の南北成分が-7nTと強めに南を向き始めたので、
速度は遅いですが、そこそこ活発なオーロラ活動が発生するかもしれません。
今後の太陽風の推移と、磁気圏の反応に注目して下さい。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。22日8時半(世界時21日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。