宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:57)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/21 --- ---
10/20 --- ---
10/19 --- ---

黒点 10/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 298 +0.2
-2 h 297 -0.5
-4 h 294 -0.2
-6 h 320 +0.4
-8 h 308 +1.1
-10 h 296 +0.7
-12 h 298 +0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -16 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/21 0.7 1x10^1
10/20 0.6 9x10^0
10/19 0.6 1x10^1
10/18 0.6 1x10^1
10/17 0.7 9x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/16 08:31 太陽風の速度が430km/秒まで上昇しています。
2009/10/17 09:14 太陽風速度は、早くも350km/秒に下がりました。磁気圏も静かです。
2009/10/18 10:48 320km/秒の遅い太陽風が続いています。太陽でコロナの小さな噴出が見られています。
2009/10/19 11:06 小規模のCMEが観測されました。太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏も概ね静穏です。
2009/10/20 08:36 300km/秒の遅い太陽風が続いています。これから太陽風に小規模の変化がやって来るかもしれません。
最新のニュース

2009/10/21 08:57 更新
速度280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。とても小さな1028黒点群が発生しました。

担当 篠原

太陽風の速度は、300km/秒から、280km/秒へ更に下がり、
かなり低速の風になっています。
プラズマ密度も少なくなっていて、速度データにばらつきが目立っています。

また、磁場強度も2nTへ弱まっていて、全てにわたって弱々しい太陽風です。

その上、磁場の南北成分は北寄りで推移しています。
こうなると、オーロラ活動はほとんど期待できず、AE指数は完全に平坦です。


昨日も書いた様に、太陽で発生した小規模のCMEの影響が
これからやって来る可能性があります。
引き続き注目して下さい。

また、SOHO EIT195では、太陽の南北に見えるコロナホールが、
太陽の中心線を越えて西半球側にせり出して来ました。
こちらの影響も、3日後くらいに到来する可能性があります。

可能性があると弱めの表現にしているのは、
南北にダブルであるものの、どちらも緯度がやや高めであるためか、
前周期の太陽風にはほとんど影響が見られなかったからです。

27日周期の図で前周期を見ると、コロナホールの影響らしい変化は、
9月26日以降の磁場強度の強まりくらいでした。

今周期はどのように推移するでしょうか。


太陽では、北半球の東端付近に、1028黒点群が発生したそうです。
SOHOの可視光写真を見ると、かろうじて黒い点が見えている様です。
ただし、ニュース時点の最新写真(掲載分の12時間後)では、既に見えなくなっています。






SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。21日8時半(世界時20日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる、太陽可視光写真。北東(左上)に、微かに1028黒点群が出現しました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。