宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:38)
今日、C1.6の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/25 10:52 C1.6
10/24 --- ---
10/23 --- ---

黒点 10/25 (NOAA)
磁場 フレア
1029 11 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:00 412 -0.7
-2 h 404 +0.1
-4 h 418 -2.0
-6 h 407 -1.9
-8 h 390 -4.5
-10 h 386 +0.7
-12 h 365 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -17 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/25 0.5 3x10^1
10/24 0.6 1x10^1
10/23 0.5 1x10^1
10/22 0.8 1x10^1
10/21 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/20 08:36 300km/秒の遅い太陽風が続いています。これから太陽風に小規模の変化がやって来るかもしれません。
2009/10/21 08:57 速度280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。とても小さな1028黒点群が発生しました。
2009/10/22 08:40 とても低速の太陽風が続いています(280km/秒)。太陽は無黒点です。
2009/10/23 08:40 太陽風磁場が10nTに強まり、活発なオーロラ活動を起こしました。現在も影響は残っています。
2009/10/24 13:00 CMEによる太陽風の変動は終わりつつあります。次はコロナホールの影響です。1029黒点群が出現しました。
最新のニュース

2009/10/25 12:38 更新
コロナホールの影響が到来し、中規模のオーロラ活動も発生しています。C1のフレアが発生しました。

担当 篠原

CMEの擾乱に続いて、コロナホールによると思われる小さな変動が、
太陽風に見られています。
昨夜、25日1時(世界時24日16時)頃から、磁場強度が10nTくらいに強まり、
プラズマの密度も10個/cm^3程度に高まるという変化が発生しています。
続いて、上がり幅はわずかですが速度も上昇し、現在430km/秒となっています。

ただし、上がったと言っても、平均的な速度レベルに留まっており、
高速風というほどではありません。

磁場強度が強まったところで、南北成分が-5nTくらいまで南向きに振れています。
その影響で、中規模のオーロラ活動が発生しています。


今後の変化ですが、現在の磁場強度は5nTに下がっていて、
これからすぐに、速度が大きく上昇するということはなさそうに思います。
一方、SOHO EIT195を見ると、
南半球側のコロナホールは、まだ十分に広がりが残っており、
影響がこれから強まる可能性があります。
もう2〜3日は変化に注目する必要があるでしょう。


太陽では、つい先ほど、C1の小規模フレアが発生しました。
発生地点は、太陽の真ん中に見える1029黒点群だと思われます。
Cクラスのフレアは、ちょうど1ヶ月前の9月25日以来です。

X線の強度は、昨日から高まっていて、1029黒点群は活発さを強めている様です。
今後も、小・中規模のフレアを発生させるかもしれません。
しばらく注目したいところです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。25日9時(世界時25日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。1029黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。