宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:31)
一昨日、C7.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/10 --- ---
12/ 9 --- ---
12/ 8 00:44 C7.4

黒点 12/10 (NOAA)
磁場 フレア
2790 1 α C7

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:25 553 +1.7
-2 h 560 +5.1
-4 h 450 +3.2
-6 h 444 +0.6
-8 h 435 -1.4
-10 h 427 -2.6
-12 h 425 -3.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 14 -/ -
-2 h -4 -/ -
-4 h -7 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -3 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.6 2x10^1
12/10 0.9 6x10^2
12/ 9 1.3 5x10^2
12/ 8 1.4 7x10^2
12/ 7 0.8 8x10^2
12/ 6 0.8 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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AIA193動画 (SDO)
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SUVI131 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/12/ 5 14:15 太陽風はやや低速で、磁気圏も穏やかです。
2020/12/ 6 12:40 太陽風は低速ですが、磁気圏では小さい活動が起きています。
2020/12/ 7 11:41 太陽風は平均的な状態です。
2020/12/ 8 08:02 C7.4の小規模フレアが発生しました。CMEの乱れが地球に到来しそうです。
2020/12/ 9 13:48 低速の太陽風が続いています。CMEによる太陽風の乱れが近付いています。
最新のニュース

2020/12/10 13:31 更新
8日のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。

担当 篠原

今日の昼前、10日10時半(世界時10日1時半)に、
8日未明に発生したCMEによる太陽風の乱れが到来しました。
太陽風の速度は、570km/秒に高まり、
磁場強度も15nTに強まっています。
フレアの発生から2日半ほどで地球にやって来たことになります。

1枚目に地磁気観測所の磁場データを掲載しています。
この図では、10日11時(世界時10日2時)を少し過ぎた頃に
磁場の急な変化が発生しています。
太陽風の急な強まりを受けて、
地球の磁気圏が押しつぶされた反応です。
(太陽風のグラフとの時差は、
人工衛星から地球まで150万kmを通過する時間です)

太陽風磁場の南北成分は、南北に細かく変化していますが、
全体としては北寄りになっている様です。
このためか、磁気圏の乱れはここまでは目立つ程ではありません。
AE指数はデータが太くなっているだけです。

現在の太陽風は、速度は550km/秒、磁場強度は10nTと、
どちらも高まっていますが、最初の頃からは少し下がっています。
この後、磁場がどのくらい南向きに振れるかで、
磁気圏の変化の様子が変わります。
引き続き注目してください。


太陽は、北西(右上)に小さい黒点が現れています。

X線グラフに目立つ程の変化はなく、
太陽は穏やかです。




茨城県石岡市柿岡の地磁気観測所で測定された地磁気の変化。10日11時(世界時10日2時)に急な変化が発生している。
(c) 地磁気観測所


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。