宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:52)
昨日、C3.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/17 --- ---
10/16 23:33 C3.5
21:48 C1.5
10/15 --- ---

黒点 10/17 (NOAA)
磁場 フレア
2776 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:33 323 -3.2
-2 h 312 -1.7
-4 h 310 -0.5
-6 h 309 -2.5
-8 h 300 -0.7
-10 h 301 +0.9
-12 h 305 +0.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -10 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -2 -/ -
-6 h -2 -/ -
-8 h -2 -/ -
-10 h -3 -/ -
-12 h 2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 8x10^1
10/17 0.7 3x10^2
10/16 0.7 2x10^2
10/15 0.7 2x10^2
10/14 0.7 2x10^2
10/13 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/10/12 11:55 太陽風の速度は290km/秒に下がっています。磁気圏も穏やかです。
2020/10/13 14:06 太陽風は低速の状態が続いています。2775黒点群は消えかけています。
2020/10/14 11:56 低速の太陽風が続き、磁気圏も穏やかです。太陽の東端から新しい領域が現れています。
2020/10/15 13:02 太陽風の速度は270km/秒に下がっています。新しい黒点は2776群となっています。
2020/10/16 14:02 2776黒点群が少し大きくなっています。低速の太陽風が続いています。
最新のニュース

2020/10/17 12:52 更新
C3.5の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。

担当 篠原

太陽の西の端(右端)で、
昨夜、16日22時(世界時16日13時)にC1.5、
今日に入って、17日0時(世界時16日15時)に
C3.5の小規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131による動画を掲載します。
Cクラスに達するフレアの発生は、
9月26日のC1.0以来で、半月ぶりです。

フレアが発生したのは、
10月10日頃に黒点が見えていた2774黒点群の場所です。
太陽の端のぎりぎりで見えてるので、
フレアの本当の規模はこれよりも大きかったかもしれません。

動画では、途中で黒い物体が太陽を通過します。
ちょうど新月を迎えていた月が太陽に重なって、
SDO衛星では部分日食になった様です。

X線グラフではその後もBクラスの小さいフレアが続いていますが、
この後2774群は西の端に沈んで見えなくなるので、
太陽は穏やかな状態に戻るでしょう。


太陽風は、300km/秒から320km/秒へ少し速度が上がっていますが、
低速の状態が続いています。
磁場強度は4〜5nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、北寄りから南寄りに傾向が変わっています。
AE指数も後半になると小さい変化が起きています。
全体としては磁気圏は穏やかです。

SDO衛星AIA193では、
太陽の中央部の南側に丸いコロナホールが見えています。
3〜4日後の太陽風に、影響が現れるかもしれません。
一方、27日周期の図を見ると、
前周期の太陽風も3日後に相当する9月23日から速度の上昇が始まっています。
こちらの回帰と重なることになるのかもしれません。




現在、工事による停電のため学校内は(雨もあり)薄暗い状態です。
夕方には回復する予定なので、
その後、情報BOXやグラフなど最新情報の更新を再開します。



太陽の西の端で発生したC1.5、C3.5の小規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。