宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:09)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/18 --- ---
3/17 --- ---
3/16 15:33 C2.2

黒点  3/18 (NOAA)
磁場 フレア
2519 3 β ---
2521 2 α C1
2523 3 α ---
2524 6 β ---
2525 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 439 -0.1
-2 h 467 -0.5
-4 h 476 -0.9
-6 h 507 +2.1
-8 h 518 -1.1
-10 h 530 -0.7
-12 h 521 +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -14 -/ -
-2 h -16 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -19 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 6x10^3
3/18 0.3 9x10^3
3/17 1.2 1x10^4
3/16 1.8 4x10^3
3/15 0.3 7x10^2
3/14 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/ 3/13 10:42 高速の太陽風は終わりつつあります。太陽は穏やかです。
2016/ 3/14 13:09 太陽風は平均的な状態で、磁気圏は静穏です。
2016/ 3/15 12:21 600km/秒に達する高速太陽風が到来しました。磁気圏の活動も高まっています。
2016/ 3/16 12:23 500km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏の活動も活発です。
2016/ 3/17 12:41 高速の太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
最新のニュース

2016/ 3/18 12:09 更新
太陽風の速度は下がりつつあります。フィンランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

フィンランド・オウル市の小松兼一さんより、
現地17日未明(日本時間17日朝)に撮影された
オーロラの写真が届きましたたので、紹介します。

世界時では、16日23時頃の撮影で、
昨日のニュースに掲載していたグラフの後半にあたります。
太陽風は550km/秒と高速で、磁場も南向きに振れていたので、
AE指数は500nTに達する活発な変化をしていました。

小松さんによると、
この日は20時頃はまだ小雨も降るような雲があったそうですが、
その後急速に快晴に変わったので、慌てて観測に向かったそうです。
オーロラの光自体はあまり強くなかったそうですが、
地平線に近い森側で強く光っていたので、
より北極圏側のラップランド側では、
綺麗な光が見えたかもしれないとのことです。

1枚目の写真は、左側に秋の星座のカシオペヤ座、
右側には夏の星座のこと座(明るい星はベガです)が見えています。
この2つの星座がこの高さで並んで見えるのは、さすが北極圏です。
2枚目の写真の中央上寄りの、
明るい5つの星の特徴的な並びは、北斗七星の柄の部分です。
また、写真右下の木と重なっている明るい星は、アークトゥルスです。
日本で見慣れている星の並びと比較すると、
夜空のオーロラの広がりを、いくらかでも実感できるように思います。

オーロラ観測の速報をどうもありがとうございます。



太陽風の速度は、昨日いっぱいは550km/秒前後を保っていましたが、
その後、低下が始まり、現在は430km/秒まで下がっています。
このまま高速風が終わると、今回の継続期間は3日程度と、
前周期よりも1日半程度短くなったことになります。

太陽風の磁場強度は、現在も7nTとやや強まっています。
速度が下がっていくと、こちらも次第に落ち着くのかもしれません。

太陽風磁場の南北成分は、グラフの前半は南寄りですが、
後半は0nT付近で小さく変化するようになっています。

AE指数のグラフは、
速度も高かった前半は1000nTに達する変化がみられますが、
次第に500nT程度に落ち着くようになり、
速度が下がり、磁場もあまり南に強まらなくなった現在は、
磁気圏の変化も小さくなりそうです。

一方、SDO衛星AIA193の太陽写真では、
北半球のコロナホールが太陽の中央線に達し、
3日後くらいから再び太陽風の速度を高めるかもしれません。


太陽は、東端の2524黒点群が大きな姿を現しています。
しかし、活動は特になく、X線のグラフは静かです。


放射線帯の高エネルギー電子は、昨日からあまり変化はなく、
GOES15(青線)が10,000近くに達した程度です。




今日の夕方から22日(火)の昼頃まで、高専内のLANが停止します。
そのため、この後、臨時サーバーに切り替えてニュースの公開を続けます。
速報などは動作しなくなりますので、ご了解下さい。
また、21日から27日まで、学校の用事でフランスへ出張します。
その間、記事の更新時刻が不定期になります。

この2つが重なったため、臨時サーバーからの復帰作業を、
フランスから行うことになってしまいました。
作業のどこかで問題が発生した場合は、
27日まで臨時サーバーでの運用を続けることになるかもしれません。
しばらくご不便をおかけ致します。



フィンランド・オウル市で、現地17日0時58分(世界時16日22時58分)に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


フィンランド・オウル市で、現地17日1時17分(世界時16日23時17分)に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


フィンランド・オウル市で、現地17日1時26分(世界時16日23時26分)に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。