宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 1 --- ---
11/30 --- ---
11/29 18:56 C1.5

黒点 12/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1903 1 α ---
1907 10 β C2
1908 6 βγ C1
1909 17 βγ C1
1910 4 β ---
1911 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 529 -1.1
-2 h 514 -2.8
-4 h 517 -2.5
-6 h 483 -6.1
-8 h 437 -1.6
-10 h 422 -3.2
-12 h 401 +2.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -19 -/ -
-2 h -21 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^1
12/ 1 0.3 3x10^1
11/30 0.4 5x10^1
11/29 0.3 3x10^1
11/28 0.3 3x10^1
11/27 0.3 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/11/26 13:12 アイソン彗星は太陽に向かっています。太陽のフレアは少なくなり、太陽風は低速で穏やかです。
2013/11/27 12:32 太陽、太陽風は穏やかです。アイソン彗星がSOHO衛星でも見えています。
2013/11/28 12:10 アイソン彗星の太陽最接近は明日の早朝です。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2013/11/29 10:30 アイソン彗星は今朝太陽に最接近しました。現在の太陽風はかなり低速です。
2013/11/30 09:32 太陽接近後のアイソン彗星をどうぞ。太陽風は低速ですが、磁気圏活動がやや高まりました。
最新のニュース

2013/12/ 1 13:04 更新
アイソン彗星は消えかけています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

アイソン彗星がSOHO衛星LASCO C3からも去ろうとしています。
今日の写真では彗星は一段と淡くなっていて、
ほとんど消えようとしています。
残念ですが、このまま消滅してしまいそうな様子です。

この動画では、30日にもCMEの噴出が起きていますが、
いずれも太陽の裏側で起きた現象です。
地球への影響はありません。


その太陽では、1909黒点群が成長したり、
その右上に1911群が発生したりしていますが、
C1.0のフレアが1回と、
その他にBクラスの小さいフレアが起きている程度です。

1909黒点群は、成長とともにフレア活動を強めたりするでしょうか。


太陽風は、今日に入った頃から速度が再び上がり始め、
380km/秒とやや低速だったのが、
現在は500km/秒台の高速風に変わっています。
ACEのグラフでは、一時的に600km/秒に届く変化も起きています。

磁場強度も10nTに上がっていて、
しっかりとした高速太陽風の領域が到来している様です。

27日周期の図では、前周期は穏やかな太陽風が続いていた期間ですが、
更にさかのぼると、この頃はコロナホールによる高速太陽風が
繰り返しやって来ていた期間でした。
現在の太陽ではコロナホールは特に見られなかったのですが、
高速風を作る構造は残っていたのかもしれません。

磁場強度が高まった状態にあるため、
この後に、もう一段速度が高まるかもしれません。
引き続き太陽風の変化に注目して下さい。


太陽風の強まりを受けて、AE指数の変化も続いています。
今日のグラフでも500nTの中規模の変化が続いています。
極域ではオーロラの活動が楽しめているのではないでしょうか。



昨日のニュースの図でもAE指数が変動をしていましたが、
その頃のオーロラの写真を、
ロシア、ムルマンスクの福島さんよりいただきました。

1枚目は29日の夜にムルマンスク上空に現れたオーロラです。
現在は降雪シーズンだそうで、
見ることができたのはラッキーだったとのことです。
住宅の上にオーロラが輝いています。
このような生活感のある写真は見ていて楽しいですね。

そして、2枚目は、同じ夜にムルマンスクの西の
ノルウェーに近い軍事閉鎖都市ニーケリ市で撮影されたオーロラです。
軍事閉鎖都市というのは
外国人立ち入り禁止などの制限が行われている場所だそうです。
そう考えると、一層貴重な一枚に感じます。

どうもありがとうございました。
ムルマンスクでは29日から寒気をもたらす冬将軍が来ているそうです。
鹿児島もこの週末は寒くなっていますが、子ども程度ですね。




SOHO衛星LASCO C3による、アイソン彗星の太陽接近の様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


11月29日にムルマンスク市上空に現れたオーロラ。
(c) 福島留美氏、ジャヴァランコフ・コンスタンチン氏(撮影)


11月29日にムルマンスク市西方のニーケリ市に現れたオーロラ。
(c) 福島留美氏、テレシェンコフ・アナトリー氏(撮影)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。