宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:03)
今日、C5.5の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/20 09:39 C5.5
01:07 C1.7
3/19 22:53 C1.5
09:48 C4.3
3/18 15:26 C2.1
14:58 C1.8
12:15 C2.8

黒点  3/20 (NOAA)
磁場 フレア
1692 5 β C1
1695 6 β C2
1696 10 β ---
1699 7 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 471 -2.1
-2 h 507 +0.8
-4 h 470 -1.2
-6 h 500 -1.1
-8 h 493 +0.9
-10 h 467 +3.1
-12 h 468 +4.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -56 -/ -
-2 h -48 -/ -
-4 h -57 -/ -
-6 h -52 -/ -
-8 h -54 -/ -
-10 h -52 -/ -
-12 h -57 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 8x10^2
3/20 0.3 9x10^2
3/19 0.4 5x10^2
3/18 4.8 5x10^2
3/17 16.0 2x10^2
3/16 7.4 6x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 3/15 12:48 太陽風の速度が少し上がりました。アラスカのオーロラ写真と、パンスターズ彗星の写真をどうぞ。
2013/ 3/16 10:47 M1.1の中規模フレアが発生し、地球方向にCMEの噴出も発生しています。
2013/ 3/17 10:08 15日のCMEによる太陽風擾乱の到来が近付いています。パンスターズ彗星の様子もどうぞ。
2013/ 3/18 10:23 太陽風の乱れが到来し、速度は750km/秒に達しました。激しい磁気圏活動が発生しています。フィンランドのオーロラをどうぞ。
2013/ 3/19 12:10 太陽風の乱れは終わりつつあります。磁気圏は穏やかです。昨日に続いてアラスカのオーロラ写真をどうぞ。
最新のニュース

2013/ 3/20 13:03 更新
太陽風は500km/秒と高速風に戻っています。アンカレッジのオーロラ写真をどうぞ。

担当 篠原

17日に到来した太陽風擾乱によって発生した激しいオーロラの活動を、
アラスカ・アンカレッジの脇谷さんよりお送り頂いた写真で紹介します。

アンカレッジは、オーロラが最も現れるといわれるオーロラ帯よりも
数百kmほど南に位置します。
このため普段はなかなかオーロラが見られないそうですが、
この日は一晩中オーロラが現れ続けたそうです。
また、オーロラとしては、北極圏で見られるような形のはっきりしたものではなく、
数秒置きに点滅を繰り返すパルセーティングオーロラが長時間見られたそうです。

掲載の最初の2枚が、今回の擾乱にあたる、
現地時間17日1時頃に撮影されたオーロラです。

続く3枚の写真は、今月初め、
3月3日に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラです。
最初の2枚と比べると、オーロラの様子に違いがあることが分かります。

一昨日や昨日の写真もそうでしたが、
今回の太陽風の乱れでオーロラの活動が激しくなって、
低緯度側に大きく広がっていたことが良く分かります。
印象的な写真をどうもありがとうございました。



現在の太陽風は、速尾はまた少し上がって、
500km/秒と高速風に戻っています。
昨日書いたように、コロナホールの影響が及び始めたのかもしれません。

一方、太陽風の磁場強度は、8nTから4nTと、
やや弱めの値に下がっています。

太陽風磁場の南北成分は、掲載の図の前半では北寄りに振れていましたが、
後半は0nTから、弱い南寄りに推移しています。
この傾向の変化も、CMEの乱れからコロナホールの影響に
切り替わったことを示しているのかもしれません。

磁気圏の活動もこれに対応していて、
AE指数のグラフは、前半は完全に静かですが、
後半は小さな変化が続いています。


コロナホールの影響はもうしばらく続きそうですが、
今夜か明日くらいに、次のCMEの影響が地球に到来しそうです。
今日の図の6枚目の動画で、18日1時(世界時17日16時)頃に
太陽の東側(左側)で発生したフィラメント噴出と、
それに続くCMEの様子を紹介します。
地球から見ると、やや左側に向かって噴出していると思われます。

今回はフィラメント噴出なので、噴出の速度はあまり高くありません。
4日後くらいに地球に到来すると考えると、
明日、21日の夜くらいになるのでしょうか。

太陽風が強い磁場を運んできて、南向きに大きく振れると、
再び活発なオーロラの活動が発生する可能性があります。
月が大きくなってきて、夜空の条件は悪くなってきますが、
明日はライブカメラなどに注目してください。


太陽では、今朝、20日10時(世界時20日1時)に、
南西(右下)に没して行った1698黒点群でC5.5の小規模フレアが発生しました。
この他にも、1962、1695黒点群でC1の小さなフレアが発生しています。




アラスカ・アンカレッジで現地時間17日1時頃に撮影されたオーロラの様子。
(c) 脇谷 厚思氏


アラスカ・アンカレッジで現地時間17日1時頃に撮影されたオーロラの様子。
(c) 脇谷 厚思氏


こちらは、3月3日0時半(現地時間)に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラ。
(c) 脇谷 厚思氏


こちらは、3月3日0時半(現地時間)に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラ。
(c) 脇谷 厚思氏


こちらは、3月3日0時半(現地時間)に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラ。
(c) 脇谷 厚思氏


18日1時(世界時17日16時)に発生したフィラメント噴出とCMEの様子。
(c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。