宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:23)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐が発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/18 --- ---
3/17 --- ---
3/16 13:56 C2.8
13:20 C2.6

黒点  3/18 (NOAA)
磁場 フレア
1691 2 β ---
1692 2 β ---
1695 3 β C1
1696 16 βγ C1
1697 2 β ---
1698 16 β C3
1699 3 β ---
1700 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 610 +4.4
-2 h 569 -0.5
-4 h 579 -3.5
-6 h 610 -8.7
-8 h 630 -8.1
-10 h 655 -4.4
-12 h 712 -3.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -96 -/ -
-2 h -108 -/ -
-4 h -121 -/ -
-6 h -124 -/ -
-8 h -112 -/ -
-10 h -111 -/ -
-12 h -72 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.0 3x10^2
3/18 4.8 5x10^2
3/17 16.0 2x10^2
3/16 7.4 6x10^1
3/15 0.3 3x10^2
3/14 0.3 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
Live!オーロラ (遊造)
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TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 3/13 11:06 STEREO衛星でパンスターズ彗星が見えています。太陽でCクラスのフレアが続いています。
2013/ 3/14 11:12 太陽風は300km/秒とかなり低速です。パンスターズ彗星は地球よりも上へ進んでいます。
2013/ 3/15 12:48 太陽風の速度が少し上がりました。アラスカのオーロラ写真と、パンスターズ彗星の写真をどうぞ。
2013/ 3/16 10:47 M1.1の中規模フレアが発生し、地球方向にCMEの噴出も発生しています。
2013/ 3/17 10:08 15日のCMEによる太陽風擾乱の到来が近付いています。パンスターズ彗星の様子もどうぞ。
最新のニュース

2013/ 3/18 10:23 更新
太陽風の乱れが到来し、速度は750km/秒に達しました。激しい磁気圏活動が発生しています。フィンランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

CMEによる太陽風の擾乱が到来しました。
ACE衛星の観測では、17日14時半(世界時17日5時半)に、
太陽風の速度は400km/秒から650km/秒に、
磁場強度は5nTから15nTに、それぞれ急に強まる変化が発生しています。

この擾乱は30分ほどで地球に到来し、
茨城県柿岡の気象庁地磁気観測所の磁場観測データでは、
17日15時(世界時17日6時)に、急な磁場変化が観測されています。

太陽風の乱れは、15日のCMEの発生から
ちょうど2日で地球に到来したことになります。
太陽風の速度はその後最大で750km/秒まで上昇していて、
なかなか高速の太陽風の乱れになっています。

このくらいまで太陽風の速度が高まったのは久しぶりで、
700km/秒にかろうじて達した変化としては、昨年の8月26日以来7ヶ月ぶり、
700km/秒をしっかりと超えた変化としては、昨年の6月6日以来9ヶ月ぶりです。


太陽風の磁場は、強まった後に大きく南向きに振れました。
ACEのグラフは、-10〜-15nTの範囲で変化しています。
速度が高まった影響も重なって、磁気圏では活発な変動が始まりました。

AE指数を見ると、変動の始まりから1000nTを超える変化を起こしています。
活動はその後更に強まって、18日2時(世界時17日17時)頃には、
2500nTに達する激しい変化を記録しています。

南極の昭和基地で、世界時17日18〜19時頃に観測された
オーロラの動画を掲載します。
薄雲がかかっているのが残念ですが、
空全体を覆うようにオーロラの光が躍動しています。

また、Dst指数の速報値は、-130nTまで減少していて、
磁気嵐が発生しています。
Dst指数はマイナス方向に変化が強まり、
値が下がるほど激しい擾乱が起きていることを示しています。


そして、フィンランド・オウルにお住まいの小松兼一さんより、
撮影したばかりのオーロラ写真をいただきました。
現地時間で、17日21時と18日0時の撮影だそうです
(日本時間では、今日の早朝でしょうか)。

現地では、いつもは北の方にしか見えないオーロラが、
今日は360度あらゆるところから出現したそうです。
また、街明かりよりも明るくて、
町の光でも潰されずにオーロラの光を見ることができたそうです(見事に撮影されています)。
また、フィンランドでは、
一番南の首都ヘルシンキでもオーロラが観測できたそうです。

速報と言ってもいいタイミングで、
素晴らしい写真をどうもありがとうございます。

実は、アラスカからも素晴らしいオーロラの写真をいただいているのですが、
記事更新システムの都合のため、明日のニュースで紹介いたします。
たいへん申し訳ありませんが、明日の記事もぜひご覧ください。



現在の太陽風の乱れは、速度は580km/秒、磁場強度は10nTと
ピークは通りすぎた様です。
磁場の南北成分も、今朝くらいに南向きから北向きに切り替わって、
磁気圏の乱れも、ひとまず落ち着きそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、今のところ目立った変化はありません。
今後、急増する可能性もあるので注目してください。


太陽では、目立ったフレアの発生はなく穏やかです。
太陽放射線(高速の陽子の流れ)も、ゆっくりと減少しています。



茨城県柿岡の地磁気観測所で観測された、太陽風の急な強まりによる磁場変化。
(c) 気象庁地磁気観測所


南極の昭和基地の全天カメラで観測されたオーロラの活動。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数の速報値は、-130nTまで減少していて磁気嵐が発生しています。Dst指数はマイナス方向に変化が強まります。
(c) 京都大学WDC


フィンランド、オウルの小松兼一さんによる、現地18日0時のオーロラ。
(c) 小松兼一氏


フィンランド、オウルの小松兼一さんによる、現地17日21時のオーロラ。
(c) 小松兼一氏


フィンランド、オウルの小松兼一さんによる、現地17日21時のオーロラ。
(c) 小松兼一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。