宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:22)
今日、C2.9の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 4 08:19 C2.9
06:51 C2.3
9/ 3 22:03 C2.7
19:30 C2.6
18:34 C1.9
11:39 C4.0
10:46 C1.8
07:17 C2.1
02:59 C5.5
9/ 2 19:11 C3.1
10:48 C2.9
03:53 C2.2
03:23 C2.9

黒点  9/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1553 3 β C3
1558 3 α ---
1560 23 βγδ C6
1561 3 α ---
1562 3 β ---
1563 5 β ---
1564 19 βγ C4
1565 6 β ---
1566 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:17 413 -1.5
-2 h 444 +7.9
-4 h 434 +4.0
-6 h 425 +11.2
-8 h 417 -6.8
-10 h 426 -3.7
-12 h 421 -8.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -39 -/ -
-2 h -41 -/ -
-4 h -38 -/ -
-6 h -48 -/ -
-8 h -50 -/ -
-10 h -53 -/ -
-12 h -45 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 8.3 6x10^1
9/ 4 12.4 8x10^1
9/ 3 39.8 3x10^2
9/ 2 59.9 7x10^2
9/ 1 27.4 2x10^3
8/31 0.3 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 8/30 10:59 太陽の東端でCクラスのフレアが発生しました。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2012/ 8/31 10:58 太陽の南西から新しい黒点が現われ、M1.3のフレアが発生しました。
2012/ 9/ 1 12:56 C8.4の小規模フレアが発生し、激しいCMEを起こしています。動画をご覧ください。
2012/ 9/ 2 07:38 太陽ではCクラスのフレアが続いています。太陽風は低速です。
2012/ 9/ 3 12:12 太陽風磁場の南向きが長時間続き、磁気圏活動が強まっています。
最新のニュース

2012/ 9/ 4 11:22 更新
CMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁場が強く南を向き、活発なオーロラを起こしています。

担当 篠原

昨夜のうちに、太陽風の乱れが到来しました。
ACE衛星では、3日20時半(世界時3日11時半)頃、
磁場強度が20nT、速度が430km/秒くらいに高まりました。

CMEの発生が、1日6時(世界時31日21時)だったので、
2日半で地球に到達したことになります。
個人的には思ったより早めの到来でした。
その一方、速度はそれほど高まっていません。

地上で変動が観測されたのは、もう少し後で、
3日21時(世界時3日12時)を少し過ぎた頃です。
日本の柿岡の地磁気観測所のデータを掲載します。
グラフの中央に50nT程の急な増加が観測されています。
強まった太陽風が、
磁気圏を急に圧縮したために発生する変化です。

太陽風磁場の南北成分は、南寄りに大きく振れました。
それまでも−10nT近い振れ方をしていたのですが、
−10から−15nTくらいの強い南向きになりました。
この影響で、AE指数は一時的に1500nTまで振れています。
ただし、その前の時間帯から、
AE指数は中規模の変化が続いていたのて、
この強まりはあまり目立っていません。

南極の昭和基地では、
とても美しいオーロラが観測されています。
動画にできないのが残念ですが、
3枚ほど写真を掲載します。
ぜひ、極地研究所のページで動画をご覧ください。

太陽風磁場の南北成分は、
7時間程で北寄りに変わりました。
その後は、磁気圏の活動もやや小さくなっています。

現在の太陽風は、
速度は400km/秒、磁場強度は10nTです。
今日いっぱいくらいで、
乱れは弱まっていくのではないでしょうか。


太陽は、南東の1564黒点群を中心に、
C1〜4の小規模フレアが10回くらい発生しています。
今後も、MやCクラスのフレアが続きそうです。



羽田から成田へ向かうバスの中で更新しています。
ここで更新するときは、宇宙天気が乱れて、
記事を書くのがたいへんな事が多い気がします。
午後の便で米国へ向かいます。
ペルーは地球の反対側なので、
記事が書けるときは、
とんでもない時間に更新することになりそうです。



南極、昭和基地のオーロラ。世界時3日17時。
(c) 国立極地研究所


南極、昭和基地のオーロラ。世界時3日18時半。
(c) 国立極地研究所


南極、昭和基地のオーロラ。世界時3日19時半。
(c) 国立極地研究所


日本の地上の磁場変化。3日9時(世界時3日0時)から1日間
(c) 柿岡地磁気観測所


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。