宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:12)
今日、C5.5の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 3 11:39 C4.0
10:46 C1.8
07:17 C2.1
02:59 C5.5
9/ 2 19:11 C3.1
10:48 C2.9
03:53 C2.2
03:23 C2.9
9/ 1 09:28 C3.4
04:37 C8.4
01:04 C2.1

黒点  9/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
1553 5 β C3
1560 21 βγ C6
1561 2 β ---
1562 3 β C8
1563 4 β ---
1564 13 β C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:07 303 -7.6
-2 h 300 -7.6
-4 h 306 -8.0
-6 h 308 -8.3
-8 h 312 -7.7
-10 h 317 -6.5
-12 h 320 -7.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -42 -/ -
-2 h -38 -/ -
-4 h -31 -/ -
-6 h -23 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 14 1x10^2
9/ 3 40 3x10^2
9/ 2 60 7x10^2
9/ 1 27 2x10^3
8/31 0 2x10^3
8/30 0 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 8/29 12:58 太陽風は500km/秒の高速風に戻っています。太陽は小さな活動が起きています。
2012/ 8/30 10:59 太陽の東端でCクラスのフレアが発生しました。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2012/ 8/31 10:58 太陽の南西から新しい黒点が現われ、M1.3のフレアが発生しました。
2012/ 9/ 1 12:56 C8.4の小規模フレアが発生し、激しいCMEを起こしています。動画をご覧ください。
2012/ 9/ 2 07:38 太陽ではCクラスのフレアが続いています。太陽風は低速です。
最新のニュース

2012/ 9/ 3 12:12 更新
太陽風磁場の南向きが長時間続き、磁気圏活動が強まっています。

担当 篠原

太陽風は、300〜320km/秒と低速の風が続いていますが、
磁場強度が6〜9nTと強まった状態になっています。

特に、磁場の南北成分が南向きに振れ続け、
-5nTから-8nTとまとまった南向きの状態が1日以上続いています。

この影響で、磁気圏の活動が強まっています。
AE指数は、500nTから1000nTの変動が連続して発生しています。

南極の昭和基地では、オーロラの美しい活動が
全天カメラで撮影されています。
世界時2日17〜18時頃の様子を動画で紹介します。
今日のオーロラは10秒間隔で撮影されています(普段は30秒間隔)。
そのため、普段ここで紹介している動画よりも
滑らかにオーロラの動きを見ることができます。
動画を眺めていて、臨場感が普段とは明らかに違います。

京都大学WDCによると、Dst指数は-50nTくらいの減少(発達)になっていて、
小規模の磁気嵐が発生している様です。
太陽風の速度が遅いこともあり、磁気圏擾乱の規模は激しくはありません。

27日周期で以前のデータを振り返ると、
この期間には、太陽風の磁場強度が強まる傾向がある様です。
今回の変化も、その傾向の繰り返しによるものかもしれません。

続いて、明日くらいに、1日に発生したCMEの影響が到来しそうです。
今日と同様に、太陽風の変動によって磁気圏活動が活発になる可能性があります。


太陽は、Cクラスのフレアが数回発生し、
激しくはありませんが、活動的な状態が続いています。

1560黒点群や1564群などは、黒点も大きく、
この後も、CクラスやMクラスのフレアが続きそうです。

太陽放射線は、現在も高まった状態が続いています。



明日から13日まで、観測活動のためペルーに行きます。
首都リマの北にあるアンコン観測所に
新しい観測装置を設置するための準備です。
明後日以降は、記事の更新が難しくなると思います。



南極の昭和基地で全天カメラにより撮影された、オーロラの活動。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。