宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:04)
昨日、M7.7の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/20 --- ---
7/19 13:50 M7.7
09:01 C2.4
07:01 C4.5
7/18 14:46 C3.0
11:54 C3.9

黒点  7/20 (NOAA)
磁場 フレア
1523 4 β ---
1524 3 β C2
1525 2 β C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:56 388 -1.2
-2 h 392 -1.7
-4 h 379 +0.1
-6 h 392 +2.2
-8 h 397 +0.6
-10 h 412 -0.4
-12 h 410 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -22 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -23 -/ -
-8 h -25 -/ -
-10 h -25 -/ -
-12 h -26 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 65 2x10^4
7/20 79 2x10^4
7/19 80 2x10^4
7/18 136 1x10^4
7/17 0 2x10^4
7/16 1 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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AIA304動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/15 12:39 CMEによる太陽風の乱れが到来し、速度は600km/秒に上昇しています。磁気圏の活動も強まりました。
2012/ 7/16 11:36 太陽風磁場が長時間南向きに強まっています。磁気圏では磁気嵐など乱れが発生しています。
2012/ 7/17 11:30 太陽風磁場の強い南向きは、一旦終わりましたが再び強まっています。
2012/ 7/18 11:00 太陽風の変化は終わり、磁気圏も穏やかです。ニュージーランドの素晴らしいオーロラをご覧ください。
2012/ 7/19 09:30 1520黒点群が沈んで行きます。太陽風、磁気圏は穏やかです。ニュージーランドのオーロラの写真を紹介します。
最新のニュース

2012/ 7/20 11:04 更新
西の端の1520黒点群でM7.74の中規模フレアが発生しました。CMEが噴出しています。

担当 篠原

西に沈んで行った1520黒点群で、M7.7の中規模フレアが発生しました。
昨日の昼、19日13時半(世界時19日4時半)です。

その様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。
このカメラは、1000万度(Wikipediaによると、40万度、1000万度、1600万度の3種)と、
いつも掲載しているAIA193(120万度、2000万度)よりも、
高い温度の変化を良く見ることができる様です。
(どちらも、代表的な温度が複数あるので単純ではありませんが)

フレアの輝きが目立って写っていたので今日はこちらを掲載しました。
いつものAIA193(動画)とは違う雰囲気の動画をお楽しみ下さい。

GOES衛星のX線グラフを見ると、このフレアは半日にわたって変化が続いています。
この様な時は、CME(太陽ガスの放出現象)を伴っていることが多く、
SOHO衛星LASCO C2, C3カメラを見ると、
太陽から右に向かってコロナガスの激しい噴出が発生しています。

地球からは横方向に向かっているので、影響はないと思われますが、
動画を見ていると、広角に噴き出しているようで、
多少は変動がやって来るかもしれません。
明後日くらいの太陽風に弱い擾乱が見られるかもしれません。
少し期待して見ていて下さい。

1520群が没して、太陽は一気に寂しくなりました。
黒点群は3つありますが、1525群が多少目立っている程度です。
しかし、GOES衛星のX線カメラでは、
この領域は小さなフレア活動を頻繁に起こしています。
今後、発達に向かうのかどうか注目してください。

また、フレアに伴って、太陽放射線(非常に高速の陽子線)も少し増えています。


太陽風は、ゆっくりと400km/秒を割って、
現在は380km/秒と低速に変わりつつあります。
磁場強度は、5nTと平均的な状態です。

磁気圏も基本的に穏やかです。
AE指数は、小さな変動が頻繁に見られますが、
特に強まる様子はありません。

SDO衛星AIA193の太陽コロナを見ると、
南半球の中心線に小さなコロナホールが達しています。
3日後の23日頃から、太陽風に多少の影響が見られるかもしれません。

放射線帯の高エネルギー電子が、
2つのGOES衛星で10,000に達する高い状態になっています。
人工衛星などで注意が必要な状態になっています。



SDO衛星のAIA131カメラによる、太陽の西端で発生したM7.7フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2、C3カメラによる西へ噴き出すCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。