宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (17:47)
今日、C4.3の小規模フレアが発生しました。
また、M3.4の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風が非常に高速です。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 6 11:11 C1.8
05:48 C4.3
6/ 5 20:53 C1.6
6/ 4 02:48 M3.4

黒点  6/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
1492 1 α ---
1493 12 βγ ---
1494 9 β C2
1496 2 β M3
1497 8 β ---
1498 8 β C1
1499 10 β C4
1500 1 α ---
1502 1 α ---
1503 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
17:37 719 +0.6
-2 h 717 +1.5
-4 h 690 +0.6
-6 h 706 -1.8
-8 h 650 -1.6
-10 h 649 +1.9
-12 h 661 -3.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
17:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^3
6/ 6 0.3 6x10^3
6/ 5 0.3 8x10^2
6/ 4 0.4 9x10^1
6/ 3 0.5 6x10^2
6/ 2 0.5 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 6/ 1 12:30 太陽の東から新しい黒点群が上がってきました。太陽風の速度は下がり、低速風になっています。
2012/ 6/ 2 14:09 太陽の東側に黒点が多数現われています。Cクラスのフレアも度々発生しています。
2012/ 6/ 3 12:00 太陽のフレア活動は静かです。太陽風は低速です。金星が太陽に近付いています。
2012/ 6/ 4 12:54 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まりました。Mクラスのフレアも発生しています。
2012/ 6/ 5 09:29 金星の太陽面通過は明日です。太陽風の速度は600km/秒台後半に上がっています。
最新のニュース

2012/ 6/ 6 17:47 更新
金星の太陽面通過が観測されました。太陽風は700km/秒台の高速風になっています。

担当 篠原

金星の太陽面通過が終わりました。
GOES衛星のX線カメラによる通過の様子を動画で紹介します。
野辺山の電波観測の動画もどうぞ。
SDO衛星は、今日はVenus Transit Dataというページが紹介されています。
ひので衛星も、特設ページで高倍率の写真を公開しています。
この他にも素晴らしい写真がいっぱい公開されていることでしょう。

SOHO衛星LASCO C2カメラでは、金星は太陽を通りすぎて、
写真の右側に既に姿を見せています。
途中の写真が飛んでいるのが残念ですが、動画をどうぞ。

鹿児島高専では、朝一番は快晴だったのですが、
金星が太陽にかかる頃から雲が現われて、接触の頃は見られず、
その後も、雲のすき間から太陽を見るという状況は続いて、
欲求不満のたまる見え方でした。
それでも、全く見えなかった金環日食よりははるかに良かったのですが。


さて、その太陽では、太陽面通過の始まる直前、
6日6時(世界時5日21時)にC4.2と大きめの小規模フレアが発生しました。
起こしたのは、中央部西寄りの1499黒点群です。
その他にも、C1程度の小さなフレアが数回発生しています。

太陽風は、650〜730km/秒と700km/秒台のかなり高い速度に達しています。
27日前の前回よりも一段高い高速風になっています。

磁場強度は4nTへ下がってきたので、速度の高まりはこの辺りが最高速度でしょう。

速度が高いこともあり、磁気圏の活動は活発になっています。
AE指数のグラフは、500〜1000nTと中規模の変化が続いています。

磁場強度が下がってきたので、今後の磁気圏活動は次第に規模が小さくなって行くでしょう。
SDO衛星AIA193では、コロナホールは太陽の中心線を通り過ぎています。
高速風はもう3〜4日程度となりそうです。


今日は更新がすっかり遅くなってしまいました。



GOES-15のX線カメラによる、金星の太陽面通過。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽面通過前後の金星の接近の様子。SOHO衛星LASCO C2カメラによる。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


AU,AL指数とAE,AO指数のグラフ。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。