宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:54)
今日、M3.4の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 4 02:48 M3.4
6/ 3 --- ---
6/ 2 10:01 C2.3
07:19 C3.4
02:01 C2.4

黒点  6/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1490 2 β ---
1492 2 β ---
1493 13 β C2
1494 2 α ---
1495 2 α ---
1496 7 β M3
1497 10 β ---
1498 2 α C2
1499 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:47 366 -0.7
-2 h 366 -1.5
-4 h 331 +2.5
-6 h 358 +5.1
-8 h 388 +4.9
-10 h 362 +0.2
-12 h 355 -13.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -29 -/ -
-2 h -28 -/ -
-4 h -28 -/ -
-6 h -33 -/ -
-8 h -41 -/ -
-10 h -43 -/ -
-12 h -22 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^1
6/ 4 0.3 9x10^1
6/ 3 0.5 6x10^2
6/ 2 0.5 8x10^2
6/ 1 0.4 1x10^3
5/31 0.4 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 5/30 11:10 太陽の活動は穏やかです。太陽風は400km/秒台に戻っています。
2012/ 5/31 09:10 太陽風は平均的な速度です。コロナホールの大きな広がりが見えてきました。
2012/ 6/ 1 12:30 太陽の東から新しい黒点群が上がってきました。太陽風の速度は下がり、低速風になっています。
2012/ 6/ 2 14:09 太陽の東側に黒点が多数現われています。Cクラスのフレアも度々発生しています。
2012/ 6/ 3 12:00 太陽のフレア活動は静かです。太陽風は低速です。金星が太陽に近付いています。
最新のニュース

2012/ 6/ 4 12:54 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まりました。Mクラスのフレアも発生しています。

担当 篠原

昨日の午後(日本時間)より、太陽風磁場の南北成分は再び大きく南を向き始め、
およそ半日にわたって -5nTから-15nTに達する強い南向きが続きました。

この間、太陽風の速度は350km/秒と低速の状態が続きましたが、
AE指数では、1300nTに達する大きな変動が発生しています。

更に、AE指数の図の上のグラフを見ると、
0nTをはさんでマイナス側(下側)のAL指数の大きな変化とともに、
プラス側(上側)のAU指数も500nTに大きく変化しています。
太陽風磁場の強い南向きが長い時間続いたことで、
大きなエネルギーが太陽風から地球の磁気圏に流れ込んでいた様です。

太陽風の磁場は、今日に入った頃に強い南向きが終わり、
その後は0nT付近で推移しています。
それとともに、磁気圏の活動も弱まり、
AE指数のグラフの右端は、変化が小さくなっています。


太陽では、深夜、4日3時(世界時3日18時)に、
1496黒点群でM3.3の中規模フレアが発生しました。
Mクラスのフレアは、5月17日以来、半月ぶりです。

X線グラフの変化はとても短時間ですが、
SDO衛星AIA193の動画を見ると、コロナの噴き上がりが発生しています。
SOHO衛星LASCO C2カメラは、途中で写真が途切れていますが、
CMEが噴き出すところまで見えています。

左上に向かっていますが、
地球へもある程度影響がやって来るかもしれません。


SDO衛星AIA193を見ると、コロナホールが太陽の中心を越えて、
西側に迫り出しています。
そろそろ高速風が到来しそうです。
現在の太陽風磁場の強まりは、このまま高速風の変化につながりそうです。



さて、明後日、6日(水)の金星の日面通過についてです。
台風が近づいていることもあり、当日の天候が心配です。
それでも、宇宙天気で普段使っているリアルタイムデータを使うと、
天候に関わりなくほぼ同時に現象を見ることができます。

GOES衛星のX線写真
野辺山太陽電波観測所の電波ヘリオグラフ
SDO衛星のAIA193AIA304可視光写真
などです。

どの様に見えるかは、前回の日面通過が起きた、
2004年6月8日の翌日の記事をご覧ください。



SDO衛星のAIA193カメラによる、1496黒点群のM3.3フレアと、その後のCMEの噴出(SOHO衛星LASCO C2より)。
(c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。