宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:16)
今日、M4.0の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/26 11:11 M1.5
05:23 C7.7
03:10 M4.0
01:52 C2.2
12/25 20:19 C8.5
17:07 C5.6
12/24 21:03 C5.0
17:26 C5.2
04:12 C3.5

黒点 12/26 (NOAA)
磁場 フレア
1381 2 β ---
1383 1 α ---
1384 7 β ---
1386 3 β C5
1387 3 β M4

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:06 367 +1.3
-2 h 363 +2.1
-4 h 362 +2.5
-6 h 372 +3.2
-8 h 370 +3.3
-10 h 362 +2.9
-12 h 355 +2.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -4 -/ -
-2 h -3 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h -2 -/ -
-8 h -1 -/ -
-10 h 1 -/ -
-12 h 1 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 2.7 1x10^1
12/26 3.2 2x10^1
12/25 0.6 2x10^1
12/24 0.3 2x10^1
12/23 0.3 2x10^1
12/22 0.3 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/12/21 12:04 太陽風は低速の状態が続いています(350km/秒)。今朝、C6の小規模フレアが発生しました。
2011/12/22 10:04 太陽風は400km/秒と平均的な速度です。太陽でCクラスのフレアが目立っています。
2011/12/23 11:41 長大な尾を伸ばしたLovejoy彗星の写真をどうぞ。太陽風は平均的な速度で、磁気圏は穏やかです。
2011/12/24 12:37 太陽風は低速風になっています。磁気圏も静穏です。1384黒点群が肉眼で見えるかもしれません。
2011/12/25 08:51 C5のフレアが2回発生しました。低速の穏やかな太陽風が続いています。
最新のニュース

2011/12/26 12:16 更新
M4の中規模フレアが発生しました。フィラメント噴出により地球方向のCMEも起きています。

担当 篠原

太陽の中央やや南西に、1387黒点群が出現しました。
出現早々、Mクラスの中規模フレアを含む、
活発なフレア活動を始めています。

大きなものでは、
25日20時半(世界時25日11時半)にC8.4、
26日3時(世界時25日18時)にM4.0、
26日5時半(世界時25日20時半)にC7.7と続き、
つい先ほど、
26日11時(世界時26日2時)に発生したM1.5の中規模フレアも、
この1387群です。

また、太陽の中心部北側でフィラメントの噴出が2回発生しています。
25日9時(世界時25日0時)と25日17時(世界時25日8時)です。
SDO衛星AIA304による動画をご覧下さい。

SOHO衛星LASCO C3やSTEREO衛星によると、
この噴出によって、地球へ向かうCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
ひとつめの様子をSOHO衛星LASCO C3の動画で紹介します。
太陽を包む様に白いガスが広がっています。
これは、地球方向へ向かっている時の特徴的な見え方です。

この噴出が4日程度で地球へやって来ると考えると、
29日頃から太陽風の乱れに注意が必要です。
年末の極域の空を彩る、活発なオーロラの素になるかもしれません。

また、STEREO衛星によると、
M4.0フレアに関係するCMEも起きている様です。
こちらは、明日にでも詳しく紹介します。
29日以降の太陽風には、こちらの擾乱も重なりそうです。

この他、太陽放射線も増加しています。
M4.0のフレアに関係する様です。



現在の太陽風は、速度370km/秒、磁場強度4nTと穏やかな状態です。
磁気圏も静穏で、
オーロラの活動を示すAE指数は、ほとんど変化していません。


SDO衛星AIA193を見ると、南半球のコロナホールは、
その先頭(右端)が太陽の中心線に達しつつあります。
緯度が高めなので、影響は及びにくいと思われるのですが、
3日後の29日以降に地球にやって来る太陽風を強めるかもしれません。

様々な原因が重なって、
29日以降の太陽風やオーロラ活動は、
2〜3日程度にぎやかになる可能性があります。
今年最後の擾乱になりそうです。
引き続き注目して下さい。



今日も東京です。
関東らしい抜ける様な青空と、鹿児島より一段厳しい寒さを味わっています。
しかし、本拠地を出ると擾乱が発生するというジンクスは今回も達成されてしまい、
限られた環境で、更新に手間取っています。
鹿児島に帰る頃、今日のCMEたちがやってくることになりそうです。

また、昨夜は私のミスで同じニュース記事で更新を行ってしまいました。
お知らせのメール送信を含め、申し訳ありませんでした。



SDO AIA304による、太陽の中心部で発生した2つのフィラメント噴出。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SOHO衛星LASCO C3による、CMEの噴出。地球方向に向かっているので、太陽を包む様に広がっている。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。