宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:24)
今日、C2.2の小規模フレアが発生しました。
また、M1.2の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 10:39 C2.2
11/ 9 22:03 M1.2
11/ 8 16:26 C2.6
07:39 C2.4

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
1336 2 α ---
1337 1 α ---
1338 11 β ---
1339 50 βγ C3
1340 1 α ---
1341 8 β ---
1342 18 β C1
1343 1 α ---
1344 10 β ---
1345 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 355 +1.1
-2 h 352 +0.2
-4 h 351 -0.7
-6 h 365 +0.6
-8 h 360 +1.4
-10 h 361 +0.8
-12 h 357 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -19 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -19 -/ -
-8 h -20 -/ -
-10 h -22 -/ -
-12 h -21 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^1
11/10 0.4 2x10^2
11/ 9 0.5 3x10^2
11/ 8 0.6 5x10^2
11/ 7 0.7 6x10^2
11/ 6 1.3 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/11/ 5 11:06 太陽はMクラスフレアを起こしていますが、活動は比較的落ち着いています。
2011/11/ 6 14:10 1339黒点群では、Mクラスのフレアが繰り返し発生しています。磁気圏は静穏です。
2011/11/ 7 10:51 太陽のフレア活動は弱まっています。太陽風は低速で、磁気圏も静かです。
2011/11/ 8 09:53 太陽のフレア活動は弱まっています。太陽風は低速です。
2011/11/ 9 11:32 太陽は比較的穏やかな状態です。太陽風も平均的な速度で、磁気圏も穏やかです。
最新のニュース

2011/11/10 12:24 更新
太陽でM1のフレアが発生し、CMEが噴出しています。太陽風、磁気圏は静穏です。

担当 篠原

太陽面は今日も黒点群がいっぱいです。
今日は、一番南(下)に、1345黒点群が出現しています。

しかし、フレアの活動はあまり活発ではなく、
昨夜、9日22時(世界時9日13時)にM1.1の中規模フレアが発生した程度です。
場所は、太陽の北東(左上)にある1342黒点群と1343黒点群の間です。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
この日は、その数時間前にも太陽の南東(左下)でフィラメントの噴出が発生して、
それによるCMEも起きています。

GOES衛星のX線カメラと、
SOHO衛星LASCO C3、STEREO Behind衛星のCOR1による動画を掲載します。
X線カメラの動画では、初めに左下で淡い光の帯が発生し、
続いて左上でフレアの明るい輝きが発生します。

この変化に対応して、SOHO LASCO C3では、
左下、続いて右上にと2つのCMEの噴出が撮影されています。
特に2つめのCMEは、太陽全体を広く包む様に広がるFull Halo型のCMEになっていて、
その影響は地球へもやって来ると思われます。
3〜4日後と考えると、
12日の夜から13日にかけて太陽風の乱れが到来する可能性があります。

STEREO Behindは、太陽を左横から見ています。
従って、STEREO Behindの写真では、地球は右方向にあります。
2つのCMEは、どちらも地球のある右方向に噴き出しています。
それぞれ下寄り、上寄りに噴き出していて、方向の違いもよく分かります。

現在の様に、黒点群が多数あるということは、
今後もこの様なフレアやCMEの発生が考えられるということです。


一方、太陽風、磁気圏はとても穏やかです。

太陽風は、速度は360km/秒とより低速になり、
磁場強度も3nT前後に弱まっています。

磁気圏のオーロラ活動もほとんど見られず、
AE指数のグラフは全く変化していません。

SDO AIA193では、コロナホールもなく、
明日くらいまでは、穏やかな太陽風が続きそうです。
その後、CMEの影響がやって来る可能性があります。



GOES-15衛星のX線カメラによる、フィラメント噴出とM1.1フレア。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO LASCO C3による、2つのCMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Behindから見たCME。地球のある右側に噴き出しています。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。