宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:32)
一昨日、M2.4の中規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 9 --- ---
6/ 8 --- ---
6/ 7 14:48 M2.4

黒点  6/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1226 1 α M3
1227 1 α ---
1228 2 α ---
1232 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:26 471 -4.2
-2 h 479 -4.1
-4 h 495 -3.9
-6 h 518 -3.4
-8 h 521 -0.2
-10 h 550 -1.8
-12 h 564 -4.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -47 8/ 4
-2 h -44 10/ 5
-4 h -43 7/ 2
-6 h -41 8/ 2
-8 h -44 13/ 5
-10 h -48 5/ 12
-12 h -43 6/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 5.7 2x10^2
6/ 9 12.0 4x10^2
6/ 8 72.9 8x10^2
6/ 7 52.7 5x10^2
6/ 6 4.9 4x10^2
6/ 5 4.0 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 6/ 5 11:01 太陽風の乱れが到来しました。強い磁場の変化を受けて、オーロラ活動が強まっています。
2011/ 6/ 6 11:51 CMEによる太陽風の乱れは終息に近づいています。太陽ではフィラメントの噴出が発生しています。
2011/ 6/ 7 10:42 太陽風は平均的な速度になり、磁気圏活動も穏やかです。
2011/ 6/ 7 21:17 M2.5の中規模フレアが発生し、CMEが激しく噴出しています。
2011/ 6/ 8 12:02 昨日、M2.5の中規模フレアに伴って、非常に激しいCMEが発生しています。
最新のニュース

2011/ 6/ 9 11:32 更新
500km/秒前後の高速太陽風が続いています。明日くらいにCMEの影響が来るでしょう。

担当 篠原

気分的には、一昨日の激しいCME(太陽ガスの放出現象)の余韻がまだ残っています。
STEREO AheadのCOR2によるCMEの動画を昨日掲載しましたが、
その更に外側の様子を、同じSTEREO AheadのHi1カメラで紹介します。
今日の1枚目の青い動画です。

写真の右側に太陽があり、そこから飛びだしてきたガスが、
地球のある左方向に向かって流れています。
Hi1の写真の時間間隔は、ずいぶん開いているので、
いつものCOR2やLASCOと比べると、
動画で見えているガスの移動速度は、実際にはもっとゆっくりです。

ガスの最も濃い部分は、地球の方向からは外れています。
地球へは、CMEの周辺の薄い部分がやって来るでしょう。
どの程度の乱れがやって来るのか、明日、明後日の太陽風データに注目してください。

また、京都大学の柴田先生にお願いして、
今回のイベントについてコメントをいただきました。
昨日のニュースに掲載していますので、ぜひご覧ください。


昨日以降の太陽は、目立ったフレア活動もなく、とても静かです。
黒点は更に減って、
1232黒点群(中央やや右)と1227黒点群(右下端)が小さく見えているだけです。


太陽風は、昨夜に再び速度が上がって、550km/秒を超えるほどになりました。
現在は480km/秒くらいに下がっていますが、弱い高速風が続いています。
磁場強度は5nTと平均的な強さです。

オーロラ活動は、AE指数で500nT前後と、ある程度活発な状態が続いています。
太陽風の速度が高まっていることと共に、
磁場の南北成分が南寄りになっているためです。


今回の高速風がどこまで続くか、予想はなかなか難しいのですが、
一方、明日くらいにCMEの影響がやって来ると考えられます。

速度はそれほど高まらないと思いますが、
磁場強度が高まって、強い南向きになると、磁気嵐や活発なオーロラ活動が発生します。
ACEのデータの速度(黄色線)とともに、磁場の南北成分(赤線)に注目してください。



STEREO AheadのHi1による、地球方向へ広がって行くCMEのガス。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO AheadのCOR2によるCME。この動画の左側に前のHi1の動画が繋がります。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。