宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:32)
今日、C8.8の小規模フレアが発生しました。
また、M1.4の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/30 05:58 C8.8
5/29 20:34 C7.8
19:00 M1.4
18:37 C3.0
18:15 C3.7
17:07 C2.2
16:12 C2.6
15:11 C1.9
10:54 C5.9
10:33 C4.6
09:09 C2.2
06:46 M1.2
06:09 C9.5
03:38 C2.3
02:18 C2.0
5/28 19:17 C5.3
17:30 C7.8
16:45 C4.5
15:50 C2.1
15:15 C1.8
12:04 C8.3
11:20 C1.6
01:38 C5.7

黒点  5/30 (NOAA)
磁場 フレア
1222 2 α ---
1223 1 α ---
1224 10 βδ C6
1225 1 α ---
1226 12 βδ M1
1227 3 β ---
1228 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:47 665 -0.9
-2 h 666 -0.7
-4 h 664 +3.9
-6 h 689 -2.9
-8 h 723 -2.7
-10 h 734 +1.0
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 - -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -27 -/ -
-6 h -31 -/ -
-8 h -31 -/ -
-10 h -36 -/ -
-12 h -27 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 6x10^3
5/30 0.4 1x10^4
5/29 0.3 4x10^3
5/28 0.3 2x10^2
5/27 0.3 4x10^2
5/26 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 5/25 14:05 太陽風はやや低速で落ち着き、太陽の活動も静かです。
2011/ 5/26 09:42 低速の太陽風が続き、磁気圏は静穏です。美しいプロミネンスが撮影されています。
2011/ 5/27 09:58 太陽風は平均的な速さになっています。今後、高速の太陽風が始まると思われます。
2011/ 5/28 16:59 太陽風が500km/秒の高速風になりました。太陽でCクラスのフレアが頻発しています。
2011/ 5/29 08:30 M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風磁場の強い南向きにより、激しいオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2011/ 5/30 11:32 更新
中小規模のフレアが続いています。高速風は750km/秒を超え、活発なオーロラ活動を起こしています。

担当 篠原

太陽の東端から、1226黒点群に続いて、1227黒点群が現れました。
その様子を、SDO衛星の可視光写真による動画で紹介します。

1226黒点群は複雑な形をしていて、大きなエネルギーを蓄えていると考えられます。
そして、昨日報告したM1.2に続いて、
29日19時(世界時29日10時)にもM1.4の中規模フレアを起こしています。

また、今朝、30日6時(世界時29日21時)にはC8.8の大きな小規模フレアが発生していますが、
ADO AIA193を見ると、隣の1227黒点群で発生している様です。

この2つの黒点群の活動には今後も注目です。

上記の2つのフレアでは、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHO衛星LASCO C3の動画をご覧ください。
地球からは横方向への噴出ですので、影響はありません。


太陽面には次々と黒点が現われています
北半球には、西(右)から、1222、1224、1225、番号無し、1228と、
掲載の可視光写真でも5つの黒点群が確認できます。
しばらく静かだった太陽ですが、再び活発になってきました。


太陽風も擾乱が続いています。
昨日のニュースの後、太陽風の速度は大きく上昇し、
750km/秒を超えるほどになりました。
半日ほど続いた後、ゆっくりと下がり始めましたが、
現在も670km/秒とかなり高い速度を保っています。

27日周期の図によると、前周期の高速風と同じような規模の高速風となりました。
一方、SDO衛星AIA193で見えていたコロナホールは、それほどの大きさでもなく、
発生源の様子からは予想しずらい規模の強い高速風となっています。


磁気圏のオーロラ活動も活発に続いていて、
AE指数では、1000〜1300nTの激しい変動が頻繁に発生しています。
太陽風の速度がかなり高くなったことと、
磁場の南北成分が、5nTを超えるくらいの大きめの振幅で、
南北に振れ続けていることが影響しているのでしょう。


現在の太陽風は、磁場強度が5nTに下がっています。
たいへん高い速度の領域は終わりそうですが、磁場強度としてはまだ弱まっていないので、
高速状態は続きそうです。
27日周期の図の前周期を参考にすると、もう2〜3日程度続く可能性もあります。


今回の大きな擾乱の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が大きく増加しています。
一気に、10,000の警戒ラインに達しました。
この後、更に増加する可能性もあり、
衛星の運用などでは注意が必要な状態になっています。



太陽の東端から上がってきた、1226黒点群(右)と1227黒点群(左)。SDO衛星可視光写真より。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


中規模フレアなどにより、CME(太陽ガスの放出現象)が東の端で発生しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。