宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:14)
昨日、C2.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/29 --- ---
10/28 09:26 C2.3
10/27 19:11 C1.5
18:17 C1.7
16:18 C1.3
13:48 C1.3
07:34 C1.3

黒点 10/28 (NOAA)
磁場 フレア
1029 19 βγ C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:59 351 +0.6
-2 h 352 +0.1
-4 h 348 -0.4
-6 h 348 -1.0
-8 h 349 -1.3
-10 h 349 -1.7
-12 h 355 -2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -9 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -18 -/ -
-12 h -18 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^1
10/29 0.6 1x10^2
10/28 0.5 1x10^2
10/27 0.6 1x10^2
10/26 0.6 1x10^2
10/25 0.5 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/24 13:00 CMEによる太陽風の変動は終わりつつあります。次はコロナホールの影響です。1029黒点群が出現しました。
2009/10/25 12:38 コロナホールの影響が到来し、中規模のオーロラ活動も発生しています。C1のフレアが発生しました。
2009/10/26 08:20 1029黒点群が小規模のフレア活動を起こしています。太陽風も小規模の高速風が来ています。
2009/10/27 08:37 1029黒点群が再びCクラスのフレアを起こしました。太陽風は410km/秒くらいで、比較的穏やかです。
2009/10/28 08:56 1029黒点群が活発になり、Cクラスの小規模フレアが7回ほど連続的に発生しています。
最新のニュース

2009/10/29 09:14 更新
1029黒点群の活動は少し落ち着いています。太陽風は低速で、概ね静穏です。

担当 篠原

太陽観測衛星「ひので」による、1029黒点群の拡大写真が公開されています。
縮小した全体写真と、オリジナルの解像度で一部を切り取った写真を掲載します。
一昨日に撮影されたものです。
黒点の複雑な姿がよく見えています。

ひのでのページへ行くと、全体像をオリジナルの解像度で見ることができます。
上記のサイトで、黒点写真をクリックしてください。
すごい迫力です。
(パソコンが画面に合わせて縮小表示することがありますので、注意してください)

その1029黒点群ですが、やや勢いを無くしているようです。
昨日のニュース以降は、発行直後にC2.2の小規模フレアを起こしただけで、
X線のグラフは強度が下がるとともに、
小さなフレア活動による、とがった変化も見られなくなっています。

磁場構造の複雑さは保っている様なので、再び活動が強まる可能性はあります。
一方、次第に西の端に近づいているので、
CMEなどで地球へ影響を及ぼす可能性は低くなっています。


太陽風は、速度は350km/秒に下がり、更に低速風となっています。

磁場強度は4〜5nTと平均的な強さにもどっていて、しかも南北成分がずっと南を向いていました。
振幅は-2nTと小さく、速度も低かったため、地球への影響は限定的です。
AE指数では、200nTくらいの小さな変動が発生している程度です。

磁場が長時間南向きだったことを反映して、
AE指数の変化も長時間続いているのが特徴的です。


この後も、基本的には太陽風は低速の状態が続くと思われます。
26日夜に発生した小さな爆発の影響が、明日くらいにかけてやって来るかもしれません。



ひのでが撮影した1029黒点群。10月27日19時(世界時27日11時)。
(c) 国立天文台/JAXA


ひのでによる1029黒点群の拡大写真。
(c) 国立天文台/JAXA


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。29日9時(世界時29日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。1029黒点群は西の端に近づいています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。