宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:25)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/15 --- ---
7/14 --- ---
7/13 --- ---

黒点  7/15 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:21 460 -0.6
-2 h 464 -0.1
-4 h 489 +0.1
-6 h 507 -1.2
-8 h 528 -0.5
-10 h 524 +1.2
-12 h 519 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:59 -15 -28/ 15
-2 h -16 -13/ 10
-4 h -16 -3/ 4
-6 h -16 -2/ 2
-8 h -16 -2/ 5
-10 h -16 2/ 6
-12 h -18 5/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^0
7/15 0.5 2x10^1
7/14 0.5 2x10^1
7/13 0.6 3x10^1
7/12 0.6 2x10^1
7/11 0.7 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 7/10 09:46 太陽風に小規模の変化がやってきました。コロナホールの影響でしょう。1024黒点群は静かです。
2009/ 7/11 13:19 太陽風の速度は、450km/秒へ上がりました。1024黒点群が見えなくなり、太陽は無黒点です。
2009/ 7/12 12:48 太陽風の速度は400km/秒に下がりました。続いて、次のコロナホールの影響が来るかもしれません。
2009/ 7/13 08:12 太陽風は360km/秒の低速風になっています。太陽も静穏です。
2009/ 7/14 10:22 太陽風の速度が500km/秒に上がり、高速風が始まりました。小規模ですが、オーロラ活動も始まっています。
最新のニュース

2009/ 7/15 13:25 更新
太陽風は450km/秒に下がり、高速状態を抜けつつあります。今後は低速風に変わるでしょう。

担当 篠原

今日は更新が遅くなりました。

太陽風は、昨日のニュースの後に520km/秒まで上がり、
そのレベルを前後して高速状態を保ち、今朝になって下がり始めました。
現在、450km/秒まで下がった所です。
高速状態は終わりつつあります。

27日周期の図を見ると、高速風の継続時間は2日程度でした。
コロナホールの大きさから考えると、この程度でしょう。

太陽風の磁場強度は、昨日のニュース以降は4nTで落ち着いています。
南北成分は、振幅は小さいものの、南北にゆらゆらと揺れています。
このため、磁気圏では小規模のオーロラ活動が続いていました。
AE指数で、300〜500nTの変化が観測されています。


太陽風の速度が下がって、これから1週間ほど穏やかな状態が続きます。
その後、7月21-22日頃に次の変化がやって来るでしょう。

今日もSTEREO Behindを掲載しています。
この写真では、コロナホールは既に太陽の中心線に達しています。
地球から見える太陽がこの状態になるのに、3日半ほど。
そして、それから3日後くらいに高速風がやって来ます。

ただし、高速風と言っても、
前周期は500km/秒にやっと達した程度の小規模の変動でした。


太陽は無黒点で静穏です。



STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。15日13時(世界時15日4時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。