宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/11 --- ---
7/10 --- ---
7/ 9 --- ---

黒点  7/11 (NOAA)
磁場 フレア
1024 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 441 -0.4
-2 h 446 -0.5
-4 h 441 +0.0
-6 h 457 -0.9
-8 h 449 +0.4
-10 h 452 -0.0
-12 h 447 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -9 -10/ 12
-2 h -9 0/ 4
-4 h -8 -7/ 6
-6 h -7 -10/ 7
-8 h -5 -4/ 4
-10 h -6 -2/ 8
-12 h -2 1/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^0
7/11 0.6 2x10^1
7/10 0.7 5x10^1
7/ 9 0.7 3x10^1
7/ 8 0.9 8x10^1
7/ 7 0.5 8x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 7/ 6 09:59 1024黒点群で、C2.7の小規模フレアが発生しました。Cクラスフレアは7ヶ月ぶりです。
2009/ 7/ 7 10:41 C1.0の小規模フレアが発生しました。1024黒点群は次第に弱まっています。24期の黒点群をまとめてみました。
2009/ 7/ 8 12:22 1024群は、黒点の規模を保っています。太陽風は低速で、磁気圏も概ね静穏です。
2009/ 7/ 9 12:56 1024群は、大きく見えていますが、活動は穏やかです。太陽風は低速状態が続いています。
2009/ 7/10 09:46 太陽風に小規模の変化がやってきました。コロナホールの影響でしょう。1024黒点群は静かです。
最新のニュース

2009/ 7/11 13:19 更新
太陽風の速度は、450km/秒へ上がりました。1024黒点群が見えなくなり、太陽は無黒点です。

担当 篠原

昨日、370km/秒に上がっていた太陽風の速度は、
夕方になってもう一段上がり、450km/秒とやや高めの速度になりました。

昨日のニュースの時点では、8nTとやや強めの磁場が残っていましたが、
この後半の速度上昇に関連した強まりだったようです。

発生源のコロナホールは既にだいぶ西側に去っていたので、
これ以上の速度の高まりはないのではないかと思っていたのですが、
速度上昇領域の本体は遅めの到来でした。

速度は一段上がりましたが、磁気圏は静穏です。
太陽風磁場の南北成分が、0nT付近と小さかったためと思われます。


太陽風の速度が上がるとともに、磁場強度は弱まり、現在は2nT付近です。
このため、速度の高まりは後半に入ったと考えられます。
明日にかけて、ゆっくりと下がって行くと思われます。

SOHO EIT195では、次のコロナホールが地球への影響開始位置に近づいています。
このまま連続して、こちらの影響に入ってしまうかもしれません。
やって来る変化の規模は、小規模に留まるでしょう。


1024黒点群は、太陽の西端に没して行きました。
後に続く黒点はなく、太陽はしばらく無黒点になりそうです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。11日13時(世界時11日4時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)、画像加工 : 宇宙天気ニュース


SOHOによる、太陽可視光写真。1024黒点群は、西端に没しました。11日9時(世界時11日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。