宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:22)
昨日、C1.0の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 8 --- ---
7/ 7 01:42 C1.0
7/ 6 --- ---

黒点  7/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1024 11 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:17 326 -1.1
-2 h 336 -0.6
-4 h 347 +2.5
-6 h 345 +2.7
-8 h 340 +0.0
-10 h 338 +0.0
-12 h 346 -2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -6 -8/ 15
-2 h -3 2/ 7
-4 h -5 5/ 10
-6 h -7 -2/ 4
-8 h -10 5/ 9
-10 h -13 12/ 4
-12 h -11 13/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^1
7/ 8 0.5 8x10^1
7/ 7 0.5 8x10^1
7/ 6 0.8 3x10^2
7/ 5 0.5 4x10^2
7/ 4 0.5 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 7/ 3 11:04 太陽風は平均的な速度レベルで安定し、磁気圏は静穏です。太陽は無黒点です。
2009/ 7/ 4 08:31 太陽風は低速風になり、磁気圏も静穏です。太陽にとても小さな黒点が出現した様です。
2009/ 7/ 5 12:03 1024黒点群が大きくなっています。Bクラスのフレア活動も頻発しています。太陽風は低速で、静穏です。
2009/ 7/ 6 09:59 1024黒点群で、C2.7の小規模フレアが発生しました。Cクラスフレアは7ヶ月ぶりです。
2009/ 7/ 7 10:41 C1.0の小規模フレアが発生しました。1024黒点群は次第に弱まっています。24期の黒点群をまとめてみました。
最新のニュース

2009/ 7/ 8 12:22 更新
1024群は、黒点の規模を保っています。太陽風は低速で、磁気圏も概ね静穏です。

担当 篠原

1024黒点群は、現在もSOHOの可視光写真に大きな姿を見せていて、
黒点群の規模を保っています。

X線の強度は、昨日のニュースの頃から弱まっていたのですが、
昨夜になって再び強まって来ました。
フレアとしては、目立った変動を起こしていませんが、
引き続き注目したい領域です。


太陽風は、350km/秒と低速で安定しています。
今朝になって、320km/秒近くに下がりました。

磁場強度は、5-6nTと値としては平均的な強さですが、
昨日と比較すると少し強まっています。

コロナホールの影響が来るには、まだ少し早い様に思いますが、
太陽風のプラズマ密度も1個/cm^3から10個/cm^3に増えていて、
どういう変化か、もうしばらく注目したいところです。


磁気圏活動は、基本的には静穏ですが、
太陽風磁場が一時的に-4nTの南向きになった影響で、
AE指数に400nTの小規模活動が起きました。
その他の時間帯は、完全に平坦です。


SOHO EIT195を見ると、北極から伸びるコロナホールは、
次第に西半球に移っています。
影響開始位置(目安の位置です)まで、もう少しです。

また、東半球に、別の小さなコロナホールが見えて来ました。
規模は小さいですが、緯度がより低いので、地球へ影響は届きやすくなっています。
5日後くらいだと思います。チェックしてみましょう。



SOHOによる、太陽可視光写真。南半球西側に1024黒点群が見えます。8日9時(世界時8日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)、画像加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。8日12時(世界時8日3時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。