宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 8 --- ---
5/ 7 --- ---
5/ 6 --- ---

黒点  5/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:49 462 -3.7
-2 h 463 -2.7
-4 h 437 -1.6
-6 h 433 +0.2
-8 h 427 -0.9
-10 h 444 -1.1
-12 h 463 -0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:29 - -11/ 14
-2 h -23 -/ -
-4 h -20 -/ -
-6 h -20 -/ -
-8 h -21 -/ -
-10 h -21 -/ 2
-12 h -21 12/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
5/ 8 0.5 1x10^1
5/ 7 0.6 1x10^1
5/ 6 0.6 2x10^1
5/ 5 0.7 1x10^1
5/ 4 0.9 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/ 3 08:35 300km/秒台の低速の太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 5/ 4 09:42 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏は静穏です。
2009/ 5/ 5 08:05 380km/秒ほどの穏やかな太陽風が続いています。明日くらいから高速風が始まりそうです。
2009/ 5/ 6 11:30 360km/秒の低速太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
2009/ 5/ 7 08:25 太陽風の速度が、460km/秒に上昇しています。高速太陽風が始まりました。
最新のニュース

2009/ 5/ 8 11:19 更新
400km/秒台中盤の太陽風が続き、小規模の磁気圏活動が発生しています。4月の黒点数が発表されました。

担当 篠原

SIDCにて、2009年4月の黒点数の記録が発表されました。
4月も無黒点の日数は多く、25日に達しました。
3月よりは減りましたが、まだまだたいへん高いレベルです。

恒例の、月ごとの無黒点日数をまとめてみましょう。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日


この変化を見ていると、昨年夏以降の極端に低いレベルが、
いまだに継続しているように見られます。

ここ数日紹介していますが、STEREO Behindでは、
明るい活動領域が一気に2カ所に現れました。
緯度も高く、新しい第24活動周期の性質を持った領域でしょう。
これだけでどうこういう事はできませんが、
これが活動活発化の兆しなのかどうか、引き続きじっくりと見て行きましょう。


そのSTEREO Behindの写真から紹介しましょう。
太陽の北東にある活動領域は、次第にこちら側に回って来ました。
そろそろ、地球からも見える様になると思います。

今日のSOHOの太陽写真は、昨日の7日の昼の磁場写真が最新で、現在の様子は分かりません。
ここに黒点があるのかないのか、今後の写真を楽しみに待ちましょう。


太陽風の速度は、460km/秒から一旦430km/秒へ下がり、再び460km/秒へ戻すと、
たいした幅ではありませんが、400km/秒台中盤で変化しています。
この後、前周期の様に、500km/秒台へ上昇するでしょうか。

磁気圏では、小規模のオーロラ活動が頻繁に発生しています。
AE指数で、300nTほどの変動が何度も起きています。
太陽風磁場の南北成分が、弱いながらも南向きを保っていたためです。

引き続き、中小規模の磁気圏活動が期待されます。


STEREO Behindでは、既に、次のコロナホールが西側の半分くらいまで移動しています。
現在の高速風の影響は、明後日くらいまで残り、
一旦低速風に変わって、5月13-14日頃から次の高速風がやって来ると予想されます。



STEREO Behindによる太陽コロナの写真。衛星の位置の関係で、地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。8日10時半(世界時8日1時半)
(c) NASA


SOHO MDIによる、太陽磁場の様子。まだ活動領域は見えていません。7日14時(世界時7日5時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。