宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:25)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 7 --- ---
5/ 6 --- ---
5/ 5 --- ---

黒点  5/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:22 460 -2.0
-2 h 451 -2.5
-4 h 430 -3.1
-6 h 411 +0.3
-8 h 366 -1.1
-10 h 374 -0.7
-12 h 362 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -16 9/ 10
-2 h -14 11/ 13
-4 h -14 23/ 13
-6 h -12 10/ 4
-8 h -14 10/ 5
-10 h -14 11/ 4
-12 h -14 10/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
5/ 7 0.5 1x10^1
5/ 6 0.6 2x10^1
5/ 5 0.7 1x10^1
5/ 4 0.9 1x10^1
5/ 3 0.5 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/ 2 06:20 320km/秒の遅い太陽風が続いています。コロナホールが、次第に太陽の中心に近づいています。
2009/ 5/ 3 08:35 300km/秒台の低速の太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 5/ 4 09:42 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏は静穏です。
2009/ 5/ 5 08:05 380km/秒ほどの穏やかな太陽風が続いています。明日くらいから高速風が始まりそうです。
2009/ 5/ 6 11:30 360km/秒の低速太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
最新のニュース

2009/ 5/ 7 08:25 更新
太陽風の速度が、460km/秒に上昇しています。高速太陽風が始まりました。

担当 篠原

太陽風の速度が、上昇傾向に入っています。
速度の変化は、昨夜、6日22時(世界時6日13時)頃から始まっています。
360km/秒の低速状態から、ゆっくりと上昇が始まり、
半日ほど経過した現在、460km/秒とやや高速になっています。

太陽風の磁場強度は、昨日の時点で5nTに強まっていましたが、
現在まで、多少前後しながらもこのレベルで安定してます。

27日周期の図で比較すると、
前周期よりも半日ほど遅れて速度の変化がやって来ました。
前周期は、3日ほどかけて更に速度が上がって行きましたが、
今回はどうなるでしょうか。

ただし、今回も高速風領域としては、
それほど大きな変化にはならないでしょう。


磁気圏は、比較的静穏な状態が続いています。
太陽風の速度が上がって来たことと、磁場が-3nTほどの南寄りになっているため、
AE指数には200〜300nTほどの小規模の変化が発生しています。
今後も、高速風の継続に伴って、小中規模の活動が発生すると見込まれます。

高速風は、これから3日程度続くと予想されます。
開始が遅れた分、終わりが伸びるのか、
高速風の規模が小さくなってしまったのか、そのあたりも興味が持たれます。


太陽コロナは、今日もSTEREO Behindの写真です。
現在の高速風に関係したコロナホールは既に見えなくなり、
次の高速風(5月13日ころ)につながるコロナホールが、
太陽の中心を通過しつつあります。

太陽の北東(左上)には、明るい領域が2カ所見えています。
まだ地球側からは見えていませんが、ここに黒点が発生しているかもしれません。
STEREOの観測では、フレアも起こっている様です。
こちら側へ回ってくる頃が楽しみです。

地球から見える太陽面は、無黒点のままで、
GOESのX線グラフも静穏です。



STEREO Behindによる太陽コロナの写真。衛星の位置の関係で、地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。7日3時(世界時6日18時
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。