宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:39)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/18 --- ---
10/17 --- ---
10/16 --- ---

黒点 10/18 (NOAA)
磁場 フレア
1006 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:30 286 +0.9
-2 h 288 +0.6
-4 h 295 +0.1
-6 h 297 -0.4
-8 h 295 -0.5
-10 h 294 -2.2
-12 h 300 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -10 -5/ 9
-2 h -10 2/ 3
-4 h -11 2/ 6
-6 h -13 7/ 2
-8 h -13 5/ 3
-10 h -13 2/ 7
-12 h -14 -3/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^3
10/18 0.6 6x10^3
10/17 0.6 8x10^3
10/16 0.6 1x10^4
10/15 0.6 2x10^4
10/14 0.6 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/13 08:48 530km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的な状態です。
2008/10/14 09:15 太陽風の速度は低下を始め、高速風は終わりつつあります。磁気圏も静穏になってきました。
2008/10/15 09:20 太陽風は、低速状態になりました。太陽風磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が発生しています。
2008/10/16 08:53 やや低速の太陽風が続いています。磁気圏では、小規模の活動が続きました。
2008/10/17 08:54 1006黒点群が南半球に出現しました。第24期の黒点です。太陽風は一段と低速になっています。
最新のニュース

2008/10/18 10:39 更新
太陽風は、速度が290km/秒に下がり、かなり低速です。磁気圏も概ね静穏です。

担当 篠原

太陽風の速度は300km/秒を割り、290km/秒に下がっています。
かなり低速の状態です。

太陽風の磁場強度は、2nTから、一旦5nTに強まり、再び2nTに戻っています。
強まった間、南北成分が南寄りになりました。
その影響でしょう、AE指数で400nTほどの小規模オーロラ活動が発生しています。

その他の時間帯は、磁場が北寄りになっていて、
磁気圏も非常に静穏です。


低速の太陽風は、このまま26〜27日頃まで続くと予想されます。
今日のAE指数の様に、南向き太陽風磁場の影響で、
一時的に小規模の変動が見られることはありますが、
全体的には、磁気圏もたいへん穏やかな状態が続くでしょう。

SOHO EIT195の太陽コロナ写真では、コロナホールはまだ見えません。
もう3日ほどすると、東の端(左端)に見えて来るでしょう。


また、EIT195の南西(右下)には、1006黒点群の場所が明るく光っています。
1006黒点群は、もうすぐ西の端に没するところです。
その左には、小さい光の点があります。
昨日、23期型の磁場の強まりが見られた場所です。
SOHOの可視光写真では、一時的に、ここに小さな黒点が出現しました。
掲載している最新の可視光写真では、もう見えなくなっています。
北半球は、無黒点のままです。

今日のEIT195の写真では、北半球と南半球の中緯度域に、
それぞれ明るく光る領域が点在して見えます。
太陽で新しい活動周期が始まると、黒点群は、初めは中緯度域に出現します。
今日のEIT195は、それを感じさせる写真になっています。



SOHOによる太陽の可視光写真。1006黒点群は西に没しつつあります。18日1時(世界時17日16時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。18日10時(世界時18日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。